理想的な成績の「伸び」
この時期、小6生は首都圏模試、中3生は全県模試、高3生はセンターマーク模試と、それぞれ最終の模試の結果がもどってきている。その結果をもとに、最終的な受験校の確認をし、冬休みに強化しなければならないポイントについて話し合い、あと1ヶ月(高3生は半月)の学習計画を相談する。
そんな中、小6の△△ちゃんの成績がすごい。
うなぎ登りって、こういうグラフを言うんだね、といった見本のようなものです。しかも、偏差値の数字を見て下さい。もともとSS60台の前半という成績だったのが、SS75越えまできているのです。いやいや、教えている方も「びっくりポン」の成績アップです。これなら、どこを受験したとしても合格はついてくるでしょう。
この△△ちゃんはもともと算数はとても良く出来ていました。下の表を見てもわかるように、ずっとSS68前後の成績を修めています。不得意だった国語の成績を伸ばすことで、2科の成績がぐんぐん伸びてきたのです。最終回など、国語の方が算数を上回っています。
実は、私立中学受験で難関校に合格するには、理科と社会の2教科の出来が大きく合否を左右します。この△△ちゃんは、秋以降にわたしのそうしたアドバイスに忠実にしたがい、理科と社会の猛勉強をしたようで、こちらも最終回はSS70をこえた成績を修めています。もう、まったく隙のない武装を整えた戦士になっています。
わたしは、私立中学受験の生徒は6年の10月以降にグンと成績が伸びるように、手綱をゆるめたり、強めたりして指導をしています。この△△ちゃんがそうした理想的な形ですね。ちなみに、中3生は、受験直前の1月末がグンと伸びてくれる時期になるように指導をしています。そういった意味ではまだまだこれからです。
小6生はこの△△ちゃんをはじめとして、今回の最終の首都圏模試では自己最高の成績を修めてくれた生徒がほとんどでした。とりあえずひと安心。この冬の講習で、個々に受験する学校に合わせた仕上げをしっかりとさせていきます。