大人の遠足

13日の木曜日から今日まで、3泊4日で家族旅行に出かけていました。妻と社会人3年目の娘と3人で早朝の羽田発の飛行機で山口宇部空港へ。レンタカーを借りて、厚狭の新幹線駅にて、福岡在住で社会人5年目の息子を拾って、大人の遠足の開始です。

子どもたちが社会人になっても、この時期の家族旅行は続いています。変わったのは、1日目の宿泊費が私で、2日目は娘、3日目は息子が支払うようになったことです。この子たちが自分の所帯を持つまでは続くかもしれません。

ここ数年は、大河ドラマツアーになっています。ということで、今年は、萩→津和野→山口といった流れです。1日目は、秋吉台に寄って萩へ。秋吉台は雨だったので、秋芳洞は見学できましたが、あのカルスト地形を実感できませんでした。萩には夕方に着。夕食後は大照院という毛利家の菩提寺で送り火でした。石灯籠に灯りがともり、その数の多さに圧倒されました。この景色が見られただけでOKです。

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2日目は先ず笠山へ。世界で最も小さな火山とのこと。火口に降りられます。ここからの景色も最高でした。日本海に浮かぶ島々がピカピカと光っています。世界遺産に登録された、造船所の跡と反射炉へ。申し訳ないですが、この程度の史跡を世界遺産にしたのはかなり無理があります。萩博物館の駐車場に車を停めて城下町の散策です。古い街並みが、土塀や瓦塀を中心にしっかりと残っています。所々には長屋門をはじめとした建物も現存します。
そこから東光寺へ。伽藍も石灯籠も見応えがありました。松蔭神社にも寄りましたが、松下村塾が世界遺産というのにも ?? です。藍場川周辺もめぐり、萩焼きの窯元で買い物をして、丸一日かけて萩を堪能し終えました。

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3日目は自転車にて津和野散策。殿町という広い一本道の両側に水路がある通りを行きます。水路には鯉が泳ぎ、教会や大きな造り酒屋、家老の屋敷跡などが並びます。昨年、長崎の大浦天主堂に行きましたが、明治のはじめの頃、その地のキリシタンが何十人かの単位で日本全国に送られたのこと。この津和野にもよこされて、改宗を迫る拷問もあった歴史があります。八幡宮と流鏑馬馬場へ。さらにリフトに乗って津和野城址へ。山城ですが、立派な石垣が残っています。町も一望できます。立派な社のお稲荷さんにお参りして、ちょうどやってきたSL山口号をパシャッと。お昼はうずめ飯という郷土料理。津和野を堪能しました。津和野から山口に移動。瑠璃光寺の五重塔だけを見学しました。

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4日目は午前中だけの散策です。昨晩は湯田温泉に泊まりました。中原中也の記念館があるところです。中也はわたしが18前後の時に完璧にはまっていた詩人です。残念たっのはし、中也の直筆原稿などの展示が少なかったことです。幕末毛利氏の山口政庁の門を見て、明治期の県庁建物を見学、雪舟作の庭を見学して防府へ。萩→山口→防府というルートから船で上方、江戸へ、というのが当時のルートです。防府は山口以上に様々な史跡が残っています。防府八幡、国分寺、毛利氏庭園。毛利の殿様が明治期以降暮らした屋敷が、博物館になっています。毛利家に伝来した国宝、重文の書状、刀剣、画などはここで見ることができます。贅を尽くした屋敷と庭も必見です。息子を新山口の駅で降ろし、私たちは宇部山口空港から帰宅です。

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初めての山口県でした。萩も津和野も、歴史の中でポツンと起き残されたような町でした。それだけ、時間をさかのぼって時代を感じることができました。山口も大内氏時代のものはほとんど残されていませんでしたが、防府と合わせて、幕末期の長州藩の息吹を感じることができました。
今年も楽しい大人の遠足ができました。

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