グローバル人材って

2020年の「高・大連携改革」はなぜ必要なのか? その答えは簡単で、今までの教育システムでは、これからますますグローバル化していく社会に対応できる人材を育成できないから、ということにつきるのだろう。

これは主に産業界からの養成であって、少子化の流れが止まらない日本が、これから世界の中で生き残っていくためには、グローバル社会の中で活躍できる人材育成こそが求められている、ということだろう。

ふむふむ。それでは10歳の子どもをお持ちの保護者の方はどうすればよいか。

ここで考えなければいけないのは、グローバル人材ってなに? ということだ。それをしっかりと親が把握し、わが子にどんな教育を与えていけば、きたるべき(すでにきている)グローバル社会の中で「飯を喰っていける大人」になれるだろうか、ということだ。

まずは「グローバル」という言葉に、正のイメージを持つか、負のイメージを持つか、というところからスタートした方が良いと思う。たぶん、ほとんど保護者の方は正のイメージかと思う。私は「グローバル」という言葉からは負のイメージを多く受け取る。

なぜか・・・

結局、グローバル人材ってなんなのか、ということにつきる。

内田樹さんがこうおっしゃっている。

グローバル人材とはなにかについて劇作家の平田オリザさんが卓抜な表現をしていました。グローバル人材育成というのは「ユニクロのシンガポール支店の店長を創り出すための教育のことだ」と。なるほどと思いました。たしかに、それがグローバル人材育成の具体的な達成目標なのです。英語が出来て、タフなビジネスの交渉が出来て、一日十五時間働けて、辞令いっぽんで翌日から海外の支店や工場に赴任できて、何よりも低賃金を苦にしないこと。いま日本の大学はそうした人間を毎年何十万単位で創り出すことを文科省と財界から命じられています。

私はグローバル人材の育成というのを、こうした観点から考える視点もとても重要だと考える。とくに親はしっかりとそうした視点をもつべきだ。そして、わが子にどんな教育をほどこすかを考えるべきだ。

グローバル社会で生き残るには英語が必要だ。よし、英語を学ばせよう、じゃないはずだ。そんなことしたって、結果的に「ユニクロのシンガポール支店の店長」につながっていくだけだ。いや、それを否定しているわけではなく、親としてそれで良いのですか? という問いかけをしている。

グローバル化する社会の流れは止めようがない。その流れにわが子を乗せるのか、乗せないのか、まずはそんなところから親は考えてはどうだろう。必ずしも乗せる必要はない。逆に、思いっきりローカルな流れにわが子を乗せる選択肢だってあるはずだ。

グローバル化、というのは、地域社会や親子の関係、家族や友達とのつながりを切る方向に動くことは間違いない。だって、グローバル人材っていうのは、明日から海外の支店で働けますか、にイエスと答えていくことでもあるのだから。それも人生だし、それを選ばないのも人生だと私は思う。

グローバル人材。その負の面もしっかりと考えましょう。