中3生を受験生にする

中3生を受験生にするために四苦八苦しています。2月15日の受験日まで残された時間はわずかです。早く受験生になってもらわないと困ります。私がいう受験生とは、高校受験を自分のものとして引き受ける覚悟のことです。つまり、まだまだ生徒たちは、受験を他人事としてしかとらえられていない、ということです。

生徒たちにはこんな手帳を渡しています。

週ごとに学習目標を立て、毎日の学習記録をつけさせるものです。そんな週ごとの目標ですが、第一週はこんな感じです。

今週の社会の目標 歴史
今週の国語の目標 漢字
今週の数学の目標 図形
今週の理科の目標 物理
今週の英語の目標 長文

まったく話になりません。社会の1週間の目標が「歴史」と書いてしまう感覚をどう修正するか、それが指導者としてのわたしの最初の取り組みです。

いいかい△△君。君は具体的にこの1週間でなにをするつもりで「歴史」って書いたんだ? まさか1週間で入試の対策としての「歴史」分野をすべて終わらせるつもりじゃないだろ。目標は具体的でなければいけない。さらに、自分がこの1週間で学習する総時間、そのなかで社会にあてられる時間を考えなければいけない。例えば、この1週間で社会に45分×5回分の勉強時間を振り分けられたとすると、その中でなにができるかを考えるんだ。しかも、2月15日までの時間も考えて優先順位をつけることも大切だ。

今週の社会の目標 教科書の文化史をまとめる。写真や図表にも注意する。その後、GetThroughの文化史の問題をやり、時間があればBitCampusの問題もやる。

こんな具体的な書き方ができるようにしよう。

ひとりひとりにこんなアドバイスを繰り返していきます。学習塾の役割って、勉強を教えるって部分はほんの少しで、そのほとんどは、勉強のしかたを教えるってところにあるんです。だから、スマホが塾になる、なんてことはありえません。スマホは勉強を教えてはくれますが、そのやり方や学習管理はできないからです。

とにかく戦いです。早く中3生を受験生に仕立て上げなければなりません。

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