これからの子育ての基準 その2

これからの子育ての基準 その2

少子高齢化が急速に進み、生産人口が急激に減り、人口そのものが減少していく日本。その中で今の子どもたちは大人になっていきます。今までのように「成長」を前提とした「生き方」が成り立たないことは間違いありません。そんなことを昨日は書きました。

たとえば、正社員としてある企業に勤めると、年齢とともに給与が上がり、定年退職まで仕事を続けられる。そんな正社員になるために一所懸命に勉強して良い大学に進学する。そんなモデルはこれからはなくなっていく、ということです。すでに現在でさえそんなモデルとしてやっていけるのは、新卒の大学生の3割ほどだということです。

残念なことに、今の小中学生が大人になる頃には、今までのような、学校の勉強ができる→良い大学に進学する→おっきな企業に就職する→安定した人生が送れる、といったモデルは存在していないのです。女の子にとっても、旦那の給与で家計が成り立ち、専業主婦として家事や子育てに専念できる、そんな女性はすでにほとんど存在していないでしょう。お父さん、お母さんもそんなことをぼんやりとわかっているからこそ、子どもたちにどんな教育をほどこせばいいのか悩むのでしょう。

わたしがこのブログで、何度も部活動のことを書きますね。今までの「成長」を前提とした時代であれば、ひとつのことにしっかりと取り組める人材こそ求められていました。部活動に1日の大半の時間を使い、横や縦つながりの関係を学び、ひとつのことをやりきることは、そのまま社会に出て役に立つことでした。しかし、これからの時代はそんな人材を求めていません。

これからの時代は「おっきくなっていくこと」を前提にした時代ではなく、「ちっちゃくなっていくこと」を前提にした時代になっていくのです。

つづく

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