天狗ブナ

2連休はわたしにとってとても貴重です。南アルプスに行く予定をしていたのですが、天気が不安定なために中止。残念でした。自然相手のことです、しかたがありません。

代わりに、前から会いたかった天狗ブナと出会うために、朝の8時45分、御殿場線の駿河小山発のバスに乗って明神峠へ。ガスって白い風景がかえってブナの原生林をひきたてます。気持ちの良い山歩きができました。天狗ブナはものすごいオーラを放っていました。木というよりもひとりの人物ですね。

天狗ブナ

ブナの森というのは日本列島の森の本来の姿です。そんな森も戦後の高度経済成長期に多くは伐採されてしまい、今では白神山地などいくつかの場所にひっそりと残るだけです。この天狗ブナも貴重な樹木の一本です。ツキノワグマ、カモシカ、オコジョ、モモンガ・・・ そうした動物たちもこのブナの森とともに生きてきたのです。

こうして山歩きをしていると、子どもたちになんとかこの空気を伝えたいと心から思ってしまいます。バーチャルな世界に囲まれ、知らず知らずのうちに現実と仮想の区切りさえあいまいになってしまっている時代です。自然というものの偉大さというか、その息づかいを感じることは子どもの成長の糧になるはずです。ゲームやスマホの中に現実があるのではなく、ひとはもともとはこうした自然の中で生きていたんだということ。そんなことを知っていて欲しいです。

以下に写真があります。

http://30d.jp/tomoki77/98

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