高校生の塾通いについて

昨日は中3生(新高1生)の授業でした。3月中の春休みまでの3回だけですが、新高1準備講座といって現中3生の授業をおこなっています。昨晩は数学の「式の展開」の授業でした。たすき掛けを繰り返して演習させました。また、式の展開の問題の中でも、かける順番を入れ替えたり、置き換えたり、マイナス(  )でくくったりする、やや複雑な問題にも取り組ませました。

高校生になるとほとんどの生徒が勉強をしなくなってしまいます。もうこれはどうしようもないほどです。何でしなくなってしまうかというと、高校の勉強には強制力がないからです。高校生はあらゆる面で「自由」です。勉強をするか、しないかも、生徒個人に任せられてしまいます。多くの生徒は、この「自由」を、やらなくてもいいんだと理解してしまうのです。

今のこどもたちは、中学生の段階では「学習塾」という強制力があって何とか勉強をします。なぜか高校生になると、保護者の方もこの強制力を取っ払ってしまいます。高校生になっても塾通いはおかしいだろ、というお気持ちなんでしょう。でも、高校に入学したことで、突然のように自主性が芽生え、自らしっかりと勉強することがあり得るのでしょうか。そんなことあるはずがありません。

また、中学の先生と高校の先生の大きな違いは、生徒に理解させようという「気」があるかないかの点です。高校の先生は、生徒に授業内容を理解させよう、という「気」がないといっていいでしょう。さらに、学習を定着させよう、という「気」もほぼありません。繰り返しの演習を生徒に課す、丁寧に課題を添削する、なんて先生をほとんどみたことはありません。

まあ、高校で学ぶ内容は、中学で学ぶ内容と比べようもないぐらい膨大で、難しくて、先がないほど深いものなので、それはそれでしかたがないことなのかもしれません。でも、ほとんどすべての生徒たちは、わからないことをわからないままかかえて、どんどん進んでいく進度に身を任せるだけになってしまいます。授業中も寝てしまうか、スマホをいじるかしかないでしょう。そうして勉強することをあきらめてしまいます。

高校生にこそ学習塾通いが必要だということです。それも、勉強することに対して強制力をもった、駆け込み寺的な学習塾でなく、修行をさせてくれる学習塾が絶対に必要です。高校生こそ、原則的な学習、たとえば「地道に英語の語彙を増やしていく学習」や「丁寧にチャート式の問題を解いていく学習」が、絶対に必要なんです。