社会科での時事問題。もうやめにしませんか?

突然ですが、次の問題に答えてみてください。

【問】9月28日に臨時国会が開かれ、憲法7条に基づき衆議院が解散されたが、この衆議院解散を安倍晋三首相はどのように名付けたか答えなさい。

(ア)困難突破解散 (イ)困難解決解散 (ウ)困難山積解散 (エ)困難払拭解散

どの程度の正答率だったでしょうか。これ何の問題かわかりますか? とある中学校の今回の中間試験の時事問題の出題です。

他にもこんな出題も

上野動物園で生まれたパンダの赤ちゃんの名前は次のどれに決定したか。

(ア)キャンキャン (イ)シャンシャン (ウ)ニャンニャン (エ)ピョンピョン

これらは生徒のどんな力を試そうとしてて出題しているのかわたしにはわかりません。まぁ、常識的な国語力があれば、前の問題は「突破」か「払拭」のどちらかにしぼれるし、後ろの問題も「シャンシャン」は選択できるでしょう。おまけみたいな出題といってしまえばそれまでなんですが。

前にも時事問題について書いたことがあります。

https://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201706140000/

確かに、社会科という教科は、生徒が社会に興味や関心を持つことをひとつの目的としているのでしょう。でも、定期試験に「時事問題」を出題することが、その目的と合致しているのでしょうか。今回の「悲しい試験範囲表」のように、新聞やテレビをよくみておいてください、その中からニュースを出題します、みたいな試験のやり方は、「生徒が社会に興味・関心を持つ」ことにはまったくつながらないと思うのです。

パンダについていえば、それをきっかけに日中平和友好条約の時のパンダと今のパンダとの違いを聞くとか、衆議院の解散についても、そこから憲法7条のなかみを問うとか、いくらでも「社会科」としての力を試す出題はできると思います。

社会科での時事問題。もうやめにしませんか?