この夏の学習 中3編
さて、夏休みが近づいてきました。この夏休みをどのように送るべきか。ちょっと考えておきたいですね。今日は中3生についてです。
中3生は、まずは早く「勉強の体制」を整えることです。部活動の大会がいつまで続くのかがわかりませんが、だからこそ、しっかりと切り替えをすることが第一です。きちんと気持ちを区切って、部活から学習へのチェンジをスムーズにしましょう。部活が終わると「ぽっかりと」穴が空いたような状態になりがちです。そうならないようにしてください。
つぎに、学習内容についてです。この夏には、明確に来春の入試問題を意識した学習をスタートさせることです。どの教科を学習するにしても、入試にはどんな問題が出ているんだ、といった意識を持って勉強していきましょう。
たとえば、県入試の数学には「連立方程式の応用問題」が出題されます。今春入試のものは正答率が39.5パーセントでした。このレベルの問題は、中堅以上の高校を目指す生徒は必ず得点したい問題ですし、ここが出来るかどうかは大きな差になってきます。しっかりと県入試に出題される「連立方程式の応用問題」のレベルを理解し、その同レベルの問題を解ける演習をすることです。
つまり、学校の定期試験のレベルではなく、県入試の難易度にあわせた学習を心がけましょう、ということです。
もうひとつ。この夏休みには学習を前に進めましょう。9月になると、また中間試験、期末試験と定期試験対策に忙しくなります。学校の学習を気にせずに「思いっきり勉強できる」夏休み中に、5科のすべての教科で「ほぼ3年の範囲は終えた」といったところまで学習を進めておきましょう。それが余裕を持って12月以降に受験勉強に打ち込める最大のポイントです。
ただ、予習は自分では出来ません。塾に頼ることになります。ですから、この夏休みに、復習ばかりで前に学習を進めない塾ではなく、きちんと学習を進めてくれる塾を選ぶべきです。
この夏の学習が、今年の冬の君たちを支える基礎になること。それを忘れないで勉強していきましょう。