夏の講習時に実施した小学生の模擬試験について

この模擬試験を実施した目的はつぎの2つです。

① 当該学年の1学期までの学習内容をしっかりと理解できているかの確認

② 公立中学に進学する予定の同学年の生徒の中での相対評価を知る

 ①については学校のテストなどで満点をとっていたとしても、今回の模試の単元別の正答率ではできていない、ということもあります。学校のテストは「できる問題」しか出題されません。この模試では、学んだ内容を利用して思考力も試されています。より深く学習内容の理解を試されているということです。

 ②については、ふつう(私立中受験をしない)の小5で3600人、小6で5000人の中での自分の相対評価を知ることになります。もちろん1回の模試の結果がすべてできはありませんが、相対評価を知る機会が今の学校ではまったくない中で、お子さんの「今現在の学力の位置」を知ることは今後の進路選択でとても重要だと思います。

 帳票のみかたですが、先ずは「領域別学習診断」をしっかりとお子さんと見て下さい。ここがこの模試の最大の目的です。とくに単元ごとの平均点とお子さんのとった点数を比較して下さい。平均点よりも自分の得点が低い単元は「要復習」の単元です。また、単元ごとのアドバイスについてもお子さんと一緒にしっかりと目を通していただけるとありがたいです。

 つぎに「得点分布と順位換算」の表をご覧になって下さい。正規分布よりもちょっと上に振れていますが、それでも学校のテストとは違ってより正規分布に近いものになっています。つまり、現時点での「自分の位置」がはっきりと出ている、ということです。

 高校入試を考えると「上位15%ぐらいまで」が「県立の進学重点校、進学重点エントリー校」への合格ができるラインになります。地域の準トップ校だとしても「上位30%ぐらいまで」となります。この後、どのあたりの高校を目指していくかで違ってきますが、ある程度は「今の位置」をしって、毎日の学習や生活の見直しをすることも必要になってくるはずです。

 今ではこうした相対評価には親も慣れていないので、ある意味で「かなりショック」な部分もあるかと思います。しかし、繰り返しますが、今のお子さんの位置をしっかりと親が把握することが、これからのお子さんの学習計画をたてる大切な判断材料だということです。学校の評価は「絶対評価」です。簡単にいうと他のお子さんとの比較ではなく、自分がどれだけ課題を解決したかの評価です。しかし、高校入試は相対的な評価になります。

 数字のことばかりをお話しして申し訳ありませんが、この1枚の帳票からさまざまなことが読みとれ、それをもとにしてこれからのお子さんの進む道を劇的に変えるきっかけにもなると思ってのことです。個別にご心配なことがあれば遠慮なくご相談下さい。

 なお、デルタ株の感染拡大の中でいましばらくは塾に直接来ていただいての面談は中止させていただきます。10月になりましたら様子も変わってくると思います。とりあえずはLINEでご相談等をしていただければありがたいです。必要に応じてオンラインでの面談もさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 追伸 今回は「英語」も実施しています。今春から中学校の英語の教科書が改訂され、小学校で学習した内容は「既習のこと」として扱われるようになりました。とくに単語、熟語の語彙がたくさん「すでに学んだもの」として教科書では使われています。しかし、小学校で「しっかりと英語の学習がされているか」というとかなり疑問符がつきます。とりあえず、この模試の英語の偏差値が50前後をこえていればそれほど問題ではありませんが、それを下回っている場合は、中学入学後の英語の学習がかなり不安です。塾でも冬講習から「中学入学準備講座」を解説して英語の学習をしっかりと進めていきますが、保護者の方もちょっと気にかけておいて下さい。