小学生にとっての模擬試験の意味

今日の午前中は、公立中学に進学する予定の生徒たちの模擬試験をおこないました。算数と国語だけでなく、理科、社会、英語の教科での実施です。

こうした模試を小学生に実施するには2つの目的があります。

1 絶対評価ではなく、同学年の生徒の中での相対的な評価を知ること。

2 平均点が60点ぐらいとなる正規分布するテストを体験させること。

この模試は全国の非受験の小学生たちが受験します。私立中学受験をしない生徒たちが母集団です。その中でどの立ち位置に自分がいるのか。相対的な評価を、生徒はもちろんですが、保護者の方も知っておくべきだと思います。

小学校の評価は絶対評価です。勘違いされている保護者の方は多いですが、相対評価ではありません。到達度目標があって、それに達しているかを評価するものです。同学年の他者との比較の成績ではありません。ふつうとか、よくできました、といった評価もその子の中での到達度です。

いつもいうことですが、わたしは絶対評価に対しては肯定派です。ただ、相対的な評価も知っておくべきだと考えます。とくに保護者の方は、そうした評価を知ることで、わが子の進路の方針を立てる指針として欲しいと思うのです。

もうひとつ。小学校のテストはテストではありません。絶対評価ですから基本的に「できない問題」はないテストです。得点をつけることさえあまり意味がないものです。子どもたちはほとんど問題を読むこともなく解答していけるものです。テストというのはそうしたものだと生徒たちは思っています。

本来のテストは、自分ができない、知識理解が不足している分野、単元を見つけるためにあります。考えさせる問題、思考力を問う問題にチャレンジし、頭をはたらかせるきっかけになることも必要です。残念ながら、小学校ではそうした体験ができません。だからこその模試なのです。

「できない → どうしてできない → できるようにする」といった学習の流れを小学生のうちに身につけたいです。その機会が学校の学習ではほとんどないので、こうした模試を通じてそうした学習のしかたを身につけさせていこうということです。

思考力、判断力が大切だ、といいながら、多くの小学生たちは「問題文を読む」ことができません。どうしてかというと、読まなくても良い学習しかしていなからです。どうすればよいか。簡単です。読まなければできない問題にたくさんチャレンジさせることです。

今日の模試はコピーして返却し、自己採点をしてくるように宿題にしました。さて、どんな自己採点をしてくるか。もちろんまったく期待していません。0から「自己採点のしかた」を教えていくつもりです。