神奈川県の高校入試「特色検査」について その2

特色検査の概要

先日の記事 https://miyajuku.com/神奈川県の高校入試「特色検査」について%E3%80%80その1/ に続いて、神奈川県の公立高校入試での特色検査についてです。今日は問題についてみてみましょう。なお、今春入試の「特色検査」の問題は ここ https://www.kanaloco.jp/article/entry-150785.html にあります。

以前は「特色検査」の問題はそれを実施する各高校が独自に作成していました。したがって、各高校ごとに違った出題になっていたのですが、今春入試から県教委が問題を作成する形にかわりました(横浜緑が丘、横浜国際、横浜サイエンスフロンティアは独自問題使用)。

全部で4題の出題で試験実施時間は60分です。4題のうち「問1」と「問2」は共通問題です。問1は英語の出題、問2は国語の文章読解の問題でした。「問3」と「問4」については、県教委が用意した4つのパターンの問題から各高校が2題を選択して出題する形です。4つのパターンは以下のようになっています。

パターン1

小問ごとに独立した4題構成 (ア)は立方体の展開図の問題 (イ)は円盤の移動とルールの判別 (ウ)はパズル問題 (エ)は資料の整理 教科書の学習からは離れた、中学入試に出題されるような「推理する力」を試される出題。知識力よりも判断力を問われる。

パターン2 

数学、社会、国語、音楽といった教科横断を意識した出題。(ア)は地図を利用した社会の地理の知識問題 (イ)と(エ)は数学と理科と音楽の横断問題で、音階の数学的な性格を問う (ウ)はグラフを作成する問題 (オ)は誤答選択問題で論理的な思考力を問う 科学的・論理的な思考力を問いながらも、問題そのものに図表を複数組み入れていて、新しい形式の出題になっている。

パターン3

医療関係をテーマにおきながら、数学、理科、保健体育、技術家庭科などの教科横断的な出題。(ア)は正誤判断で論理的な思考力を問う (イ)は文章中の空所補充問題 (ウ)と(エ)はフローチャートを使ったプログラミング的な思考力を問う出題 数学的なパズルの出題だがそれをプログラミング的内容として出題している。

パターン4 

これも数学、社会、技術家庭といった教科横断的な出題。「穀物の生産と貿易」といったテーマをおきながら「深い学び」を意識した書津題になっている。(ア)は栄養素の内容理解、知識問題 (イ)は10字以内の空所補充問題。論理的思考と国語の力が求められる。 (ウ)は円グラフと資料を利用した正誤問題 (エ)は資料の整理と数学的な思考を利用した読解問題 

学校ごとの選択パターン

パターン1と2の選択をした高校  湘南 希望ヶ丘 横須賀 平塚江南 

パターン3と4の選択をした高校  横浜翠嵐 厚木 

パターン2と4の選択をした高校  柏陽 

特色検査に向けて

共通問題は説明記述の出題はないものの、学力検査問題の応用型といっていいでしょう。ざっくりといえば、ちょっと難しい英語と国語の問題、ということです。 まずはこの2題への対策をしっかりとしておくこと が「特色検査」への対策の第一歩になります。

選択問題は「教科横断」と「論理的(パズル)思考」というのがキーワードになります。こちらにいては、教科の学習からはちょっと離れた学習になります。とはいっても、 しっかり図表や問題文を読んで、何が聞かれているかを理解し、それについてきっちりと考える、 という部分は、どんな問題に対する場合も求められる力です。大事なことは「解法のパターンを覚え込む」といった学習におぼれないことです。