将来は「専業主婦」っていう選択肢が今の中高生の女の子たちにあるのだろうか?
中学生の女の子たちと話をしていても、いつかお嫁さんになって家庭に入る、という願望が強いことにびっくりさせられることがある。テレビやマスコミなどのステレオタイプの「専業主婦」というイメージの影響なのだろう。
高3生あたりは、社会に出て行くにあたって「しっかりと自立したオトナ」になろうと大学進学を考え、自分の志望大学にむけて勉強をしている。彼女たちには自分たちを待ち受けている「社会」がどんなものなのか、当たり前だが中学生の女の子たちよりもはっきりと見えている。
それでは彼女たちを待ち受けている社会ってどんななんだろう。下の図は「独立法人 労働政策研究機構」が発表している「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2018年」だ。
1990年代を境にして、共働き世帯と専業主婦世帯が逆転し、その世帯数の差は拡大し続けている。当たり前のことだ。今の時代は「男女雇用機会均等法」や「男女共同参画社会基本法」があり、男性だ女性だといった性別で仕事の中身や給与や昇進を差別してはいけなくなっている。
当たり前だが、大卒の男女の給与の差はなく、昇進や昇級についても男女での差はない。あるのは個人の能力による差でしかない。ある意味では、男性の給与は、それだけで結婚して家族を養えるものではなく、当たり前のように「共働き」が必然となる。
もちろん、男性が育休をとれないとか、子育ての環境が整っていないとか、様々な問題は横たわっている。それでも「男性は外で働き、女性は家庭を守る」なんてモデルはとっくに消え去っている。それなのに中学生の女の子たちは、そんなモデルにあこがれをもつ。社会の実際と彼女たちに入ってくる情報とのギャップ故なのだろう。
まだまだ女性が社会で「自立して働く」環境は整っていない。だからこそ、彼女たちには「しっかりとした学力」を身につけ、「しっかりとした思考・判断」ができるオトナになっていくように勉強や部活動や学校での様々な行事に取り組んでいって欲しい。
miyajukuはそんな女の子たちの学力面での後押しをしっかりとやっていく。
頑張れ! 女の子たち!