自分の顔は好きですか
国語塾で来週から読んでいくのは「自分の顔は好きですか https://amzn.to/3wCxLf4 山口真美著」です。
国語塾では物語(小説)文と説明的文章(論説文)を交互に読むようにしています。この「自分の顔は・・・」は、岩波ジュニア新書なのでそれなりにわかりやすくは書いてありますが、やっぱり今の子どもたちにはちょっと難易度が高めです。わからない語彙もたくさん出てきます。それでも「自-他」を意識しはじめる年齢の子どもたちにとっては「顔」という切り口から自分と他人の違いについて考えることはとても有意義かと思います。
「顔」というのが「人と人の関係の中で作られていく」という筆者の観点は、「顔」は生まれつきだろうと思っている子どもたちにはびっくりするものの見かたでしょう。さらにコロナ禍の中で欧米人がマスクをしたがらない理由も「顔」に対する向き合い方が日本人とは違うという観点。「へぇ、そうなんだ」という気づきもたくさんあります。
1章 顔は心の窓――あなたの顔は,開かれていますか?
2章 コミュニケーションとしての顔――社会性とは何だろう?
3章 目は口ほどに物を言う――他人の視線が気になりますか?
4章 「素敵な」証明写真――顔は人物を表現するのか
5章 魅力的な表情をつくる
6章 男と女,大人と子ども――顔の成長と心の成長
各章のタイトルを見ただけでも読んでみたくなりませんか? お父さん、お母さんもぜひお子さんといっしょに読んでみてください。