神奈川県公立高校入試問題(平成30年度) 国語の傾向と対策 その2

今日は2019年2月に実施された「神奈川県公立高校入試問題国語」の設問ごとの出題分析です。

問1 漢字、語句、俳句

  • 漢字の読みが4問(親睦/73.9%、鑑賞/39.2%、彫塑/16.2%、企てる/65.6%)
  • 同音異義語、同訓異字の漢字選択が4問(シンコウとコウボウ/25.1%、ボクソウとソウコウ53.7%、チョウジリとチョウボ//62.2%、キザむとソッコク/76.3%)
  • 「読んで」の「で」の識別
  • 俳句の鑑賞

すべて2点の配点で ×10問 計20点

昨年から漢字の書きの問題がマークとなっています。 単純に「書く」問題よりもある意味で難易度は高い です。こうした問題に慣れる演習を数多くしておきたいです。文法と俳句の問題については神経質にならないように。過去問を5年分と、予想問題演習を10回分ほどやっておけば対策としては十分です。

問2 古文の読解問題

教科書に載っているような古文の出題はありません。ほぼ初見の文章だと思っておきましょう。ただ、文法などの出題はなく、 すべての問題が「内容理解」の問題になっています。 誰が、いつ、なにをしたのか、といったストーリーが読みとれれば大丈夫です。登場人物は四角で囲い、時や場所を示す言葉には傍線を引き、何をしたかには波線を引く、といった読み取りをしましょう。こちらも過去問を5年分と、予想問題演習を10回分ほどやっておけば対策としては十分です。

すべて4点の配点で ×4問 計16点

問3 小説文の読み取り問題

2019年の出題は「原田マハ/たゆたえども沈まず」から出題。どちらかというと主人公が少年、少女といった出題が多かったので例年の傾向からははずれていた。とはいっても今の時代を扱ったものなので読みやすいと思います。ただ、5,000字ほどの長さがあるので、この程度の長さの文章を早く読む練習は必要です。もちろん教科書で読んだような文章は絶対に出題されません。

小問6題の内、心情を問う問題が4題、場面の様子を聞く問題が1題、全体の要旨を問う問題が1題。(エ)と(オ)の正答率が低かったのですが、「あなたは舟になって、嵐が過ぎるのを待てば良い」「悲しみも、やるせなさも、すべてをとるにたらない芥にかえて」といった 抽象的な表現の意味するものをとらえるのが難しかった と思われます。こうした問題にしっかり対応できる演習をしておきましょう。

すべて4点の配点で ×6問 計24点

問4 論説文の読み取り問題

2019年の出題は「堀内信之介/人工知能時代を善く生きる技術」から出題。 やはり長い文章なので、小説文ともども「読むスピード」を高める演習は必要です。 今までも「はじめての哲学的思考/2018年」「半市場経済/2017年」「自分らしさって何だろう/2016年」「読書の方法/2015年」と多岐なわたったテーマの文章が出題されている。論説文の読み取りは、そうしたテーマについての文章を読んで、どれだけ 頭を「熱くした」か にかかっています。他府県の高校入試問題などもふくめてたくさんの読解演習をしておきましょう。

  • (ア)は接続詞の問題 
  • (イ)〜(キ)の6題は傍線部の内容を問う問題。
  • (オ)だけが四者択一問題ではなく、本文中から6字と5字の語句を拾ってくる出題 
  • (ク)は全体の要旨を問う問題 
 四者択一問題は「違う部分」に傍線を引きながら消去法で消していくこと。 また、4つの選択肢のうち2つが残るようになっているので、丁寧にどちらが「より違う」かを丁寧に比較して解答しましょう。

問5 資料の読み取り問題

図表を使った資料の読み取り問題。正答率が(ア)が28.2%/4点、(イ)が11.7%/6点と極端に低かったです。ここで10点を落としてしまった生徒は多かったことでしょう。 とにかく細かい図表の読み取りが必要なので、国語の問題ととらえないことが大切です。 

同時に、どこでこの問5の問題を解くかはしっかりとシミレーションしておきましょう。たとえば、問1をやった後にすぐ問5にとりかかる、というのもありでしょう。さらにいうと、(ア)を適当に選んで、あとはまったくやらない、という手立てもあり得ます。こんなところに時間をかけるよりも問3や問4をしっかりやろう、という作戦です。

対策としては、過去5年の問題を時間をはかってやり、予想模試の問題にも取り組みことです。この問題に10分をかけると他の問題をやるのが窮屈になります。 7分〜8分を目安 にしましょう。

↓ に 国語の入試問題の出題傾向と対策 についてまとめた動画があります。