8月末に実施した模擬試験を返却しています

中1生と中2生に8月末に実施した模擬試験を返却しています。これは1学期までに学習した内容をもとにした模擬試験で、中2生で23000人、中1生で20000人の母集団の中での自分の相対的な位置を知るためのものです。学校の成績は「絶対評価」なので、他の生徒と比べての成績ではありません。ただ、高校入試は相対的な評価で合否が決まります。きちんと自分の立ち位置を知っておくことは、この後の学習計画を立てる意味でも重要です。学校の勉強ができていても高校入試は合格できないからです。

帳票は全部で4枚あります。まずは1枚目です。得点ではなく偏差値を注目して下さい。偏差値はSS50が全体の真ん中という意味です。10段階評価で5です。SS55が上位1/3ぐらい。10段階評価で6です。SS60が上位2割の中。10段階評価で8になります。SS65になるとトップ層で、10段階評価の9です。逆にSS40を下回っているとその教科はかなり厳しい状態にあると理解して下さい。何らかの手当が必要になっていると言うことです。

また、1枚目の帳票では、各教科ごとの各単元での出来不出来がグラフ化されています。☆が平均の位置で棒グラフの伸びが自分です。☆よりも左にグラフがある単元はできていない部分です。たとえば英語のリスニングなど、どの位置に自分がいるのかを細かくチェックしておきましょう。理科や社会については、それぞれの弱点単元を早いうちにつぶしておくことが必要です。

2枚目は「志望校判定」です。この時期は内申点も加味していませんのであくまでも「めやす」ととらえて下さい。それでも、現時点での自分の実力がはっきりとあらわれているはずです。目をつぶるのではなく、しっかりと現実を直視し、この後の学習をどう修正していくべきかをしっかりと考えていきましょう。こうした結果に一喜一憂することはありませんが、夢ばかり見るのではなく、どうすれば自分の志望がかなうのかを真剣に考えなければなりません。

3枚目と4枚目は自分の答案です。とくに記述の部分をチェックしておきましょう。自分では正解を書いたつもりでも×になっていることは多いです。なぜこの解答ではだめなのかをきちんと把握しておかないと、次回も同じミスを繰り返すことになります。さらに下の正答率のグラフもしっかりと見ておきましょう。他の生徒ができているのに自分ができていなかった問題をきちんとあぶり出すことです。正答率が6割以上の問題は解けたはずです。なにを間違えたのか、知識理解が不足していたのか、確認が必要です。

模擬試験には自分の学習の状況がはっきりとあらわれます。それをつぎの学習につなげること。それができる生徒と出来ない生徒では、伸びがまったく違っていきます。こうした試験の数値をムダにしないようにしましょう。

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