ライバル対決 その2 大和高校 VS 鎌倉高校

サンデー毎日の大学合格者一覧をもとに周辺高校の同偏差値帯の学校についてその進学実績をくらべてみる企画。第2回は「大和高校vs鎌倉高校」です。

地域はまったくちがいますが、お互いに進学重点エントリー校です。うちの塾では「厚木高校」でなければ「鎌倉高校」という選択が3年連続で続いていて、ある意味ではこの「大和高校vs鎌倉高校」は現実味のある対決になります。「鎌倉高校」を「希望ヶ丘高校」や「横浜平沼高校」に入れ替えてもライバル関係が成り立ちます。鎌倉高校の卒業生は353名、大和高校が272名です。

まずは国公立大への合格者

大和高校 北海道/1名 筑波大/4名 埼玉大/1名 千葉大/1名 東京外国語大/3名 東京海洋大/3名 東京工業大/4名 東京農工大/2名 東京都立大/7名 横浜国立大/9名 横浜市立大/9名 計 44名

鎌倉高校 東北大/1名 筑波大/3名 埼玉大/1名 千葉大/1名 東工大/1名 東京農工大/1名 東京都立大/5名 横浜国立大/5名 横浜市立大/8名 計 26名

国公立大への進学実績は大和高校に軍配が上がりました。東京外語大/3名、東京工業大/4名と国公立大の中でも最難関の大学に7名の合格者を出しているのはりっぱです。かなり優秀な生徒が大和高校には10名前後は進学しているといえます。そうした生徒たちに引っ張られて全体がチカラを伸ばしているのがわかります。鎌倉高校も頑張っています。ただ、卒業生の数に対する国公立大の割合が7%(大和高校は16%)はもうちょっと頑張って欲しいです。

早稲田大学への合格者 大和高校/37名 VS 鎌倉高校/41名

慶応大学への合格者 大和高校/9名 VS 鎌倉高校/3名

上智大学への合格者 大和高校/8名 VS 鎌倉高校/7名

東京理科大学への合格者 大和高校/29名 VS 鎌倉高校/14名

いわゆる私立大学の最上位校である「早慶上理」への合格者数です。卒業整数に占める割合は「大和高校/31% VS 鎌倉高校/18%」と、このラインも大和高校に軍配があがりました。とくに東京理科大への合格者が29名というのは、東工大への合格者と重複はしているのでしょうが、いつの間にか大和高校が理系のトップ層が厚い学校になっているのかな、と推測させられます。鎌倉高校も「理数教育推進校」に指定されています。今後の伸びに期待です。

明治大学への合格者 大和高校/92名 VS 鎌倉高校/82名

立教大学への合格者 大和高校/36名 VS 鎌倉高校/69名

青山大学への合格者 大和高校/67名 VS 鎌倉高校/35名

中央大学への合格者 大和高校/68名 VS 鎌倉高校/90名

法政大学への合格者 大和高校/85名 VS 鎌倉高校/81名

学習院大学への合格者 大和高校/6名 VS 鎌倉高校/5名

首都圏の私大難関校をひとくくりにした「GMARCH」への合格者数です。合計すると「大和高校/354名 卒業生数にしめる割合/130%」「鎌倉高校/362名 卒業生数にしめる割合/102%」となります。ここも差が出ましたね。ひとりで複数の合格があり、浪人生もふくめた数字なので、大和高校と鎌倉高校の卒業生のすべてが「GMARCH」ライン以上に進学しているとはいえません。それでも、進学重点エントリー校の卒業生は普通に「GMARCH」ライン以上には合格しているということもいえますね。

日本大学への合格者 大和高校/96名 VS 鎌倉高校/59名

東洋大学への合格者 大和高校/62名 VS 鎌倉高校/43名

駒澤大学への合格者 大和高校/33名 VS 鎌倉高校/52名

専修大学への合格者 大和高校/47名 VS 鎌倉高校/36名

首都圏の文系私大の中堅大学をひとくくりにしたのが「日東駒専」です。首都圏中堅の理系私大である「東京都市大、東京農業大、工学院大、芝浦工業大」あたりの合計人数も比べておきます。「大和高校/171名 VS 鎌倉高校/124名」です。このラインの大学は大和高校、鎌倉高校の生徒であれば「おさえの大学」になるのでしょうから比べてみてもあまり意味がないでしょう。ただ、大和高校の理系合格者がここでも多いことがわかります。

どのレベルでも大和高校の方が鎌倉高校を上まわっていることがわかりました。ちょっと認識を変えなければいけないかもしれません。大和高校はもう何年も続いて1.5倍前後の高倍率が続いています。やはり、入試の倍率が出るということは、それだけ切磋琢磨してきた優秀な生徒が入学してくるということなんですね。鎌倉高校もここ3年ほどは高い倍率になっています。この入学生たちが大学進学をするときが楽しみです。

やはり県立高校はかなりの勢いを持って伸びていっていることがよくわかります。

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