お母さんのため
やらされる勉強というのは身に付かないのは当然だ。自ら目的を持って取り組む勉強の方が成果が出るのも誰もがわかっていると思う。
この目的を持って取り組むことがなかなかに難しいのだ。
中学受験をする子供達が「どうしてみんなと違ってたくさん勉強してまで受験しなければいけないのだろう」と疑問を持つのは当然だ。ふつうに何をしなくとも公立中学には進学できる。わざわざ大変な思いをしてまで、と思うのだろう。
そんな子供たちの多くが母親に質問する。
「どうして私は(僕は)こんなに勉強しなければいけないの?」
「それはね、お母さんのためよ(^^)」
でも、不思議なことに多くの子供達はこの「お母さんのためよ(^^)」で納得してしまうのだ。中学受験の本質の一端を示しているのかもしれない。親は子のためを思って受験という道を選択した。子供はわからないなりにも、親が自分の将来のためを思って受験という道を選択させたのだと理解する。そうした信頼関係が中学受験にはある。というよりも、そうした信頼関係がないと中学受験はうまくいかない。
この信頼関係は「やらされる」というのとは全く違う。だから私も「お母さんのためよ(^^)」で良いと思っている。(もちろん「お父さん」でも可だが)