悩みは尽きない
大学を出てすぐに公立中学の教員になり、その後、私立の高校、学習塾と気づいてみると25年も子供達と接している。それだけの時間を費やしてきているにもかかわらず、日々の指導の悩みは尽きない。
最近の悩みで一番大きなものは、意識の違いということだ。子供の学習に対する意識の「差」だけでなく、親の子供の教育に対する意識の「差」もある。学習塾は学校とは違い、わざわざ高いお金を使ってでも子供に学習をさせる、という教育への意識がかなり高いご家庭の子供達が集う場所だ。それでも、意識の「差」はとてもおおきい。
この意識の「差」が、学校の現場では大きな問題の「根」になっているようだ。たとえば、携帯の使用料を給食費より優先する、などという話は良く聞く。最近は、新聞を購読しない家庭も多いらしい。これも携帯の使用料の支払いが優先なのだ。世の中の動向を知ろう、という意識がない家庭も増えてきていると言うことだ。本末が転倒しているのが常態化しつつあるのだろう。
とにかく悩みは尽きない。
目の前にいる生徒ひとりひとりに一所懸命に対す。それを25年間続けてきたつもりだ。悩みは尽きないが、これからもそうしていくしかない。