一期一会

山ではいろんな人に出会う。今回の山行きでもいろんな人に出会った。私は一人で歩いているので、情報を手に入れるためにも出会った人にはできるだけ話しかけるようにしている。「雪渓の状態はどうでした?」「花は咲いていましたか?」「昨日の小屋は混んでましたか?」「ライチョウには出会いましたか?」なんて問いかけで二言、三言言葉を交わすだけだ。

テント場で隣同士になったりするとすぐにお友達になれる。今回は風雨が激しくてほとんどテントの中で過ごしたのであまりお友達は作れなかったのが残念だった。でも、最終日に泊まった「蓮華温泉」というロッジではいろんな方とお友達になれた。

福島から来たお兄さんは露天風呂(混浴)に入っていたとき、若い女の子たちが4人も入ってきた、と興奮していた。滋賀からの67歳のおじいさんは、初めての北アルプスの単独行に不安でアドバイスをいろいろと求めてきた。松本から来た同じ年ぐらいのおじさんは、親切にも私を車で白馬の駅まで運んでくれた。車内では楽しい山の話がはずんだ。みんな良い人たちばかりだった。

というよりも、山では誰もが良い人になってしまう。そして住所も名前も知らないまま「またどこかの山でお会いしましょう」と別れる。本当に一期一会の出会いなのだ。自分がそうした方たちにどんな印象を残したのか。できれば「また会いたい人だなぁ」と思ってもらえていれば良いのだが。

人生の修行は続くなぁスマイル

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次