何で英語の勉強をするの?
「何で英語の勉強をしなければならないの?」という子供たちからの質問に、最近は「英語ができるのとできないのでは、一生にもらえる給料が1億円ぐらい違ってくるからだよ」と答えるようにしている。1億円は決してオーバーな数字ではない。本当はもっと大きな「差」が出てくるはずだと思っているが、子供たちに「えっ」と思わせるには十分な金額だからそう言うことにしている。
今までの日本は人口も増えていたし、経済成長もしていた。豊富な需要が国内にあった。英語なんてできなくても、国内が中心の商売がなり立ったから問題なかった。今後は人口は減少する。30年後には1億人を切り、その後は激減していく。これからは国内の市場の縮小が続いていく。経済もマイナス成長が続く。当然、海外の市場にモノを売っていくしかないわけだ。
韓国の企業に日本の企業が負けている様子を良く聞くはずだ。韓国は国土も狭いし、人口もそれほど多くはない。もともと国内市場が小さいから海外に目を向けざる得ない。これからの日本は、そんな韓国と同じような状況になる。韓国は国をあげて英語の学習もしている。小3から英語が必修で、中・高では理系科目は英語で授業をおこなう学校も少なくないそうだ。
日本で介護の仕事に就くのに英語は必要ない。国内の販売業に就くのにも英語は必要ない。でも、そんな国内だけを対象にした職種はこれからどんどん減っていくはずだし、多くの給料をもらうこともできない。英語でコミュニュケーションをとって、海外にモノを売っていくことのできる人材。そんな人材がこれからは求められる。
同時に、外に向かっていく気持ちも必要でしょうね。今、韓国の歌手や俳優が日本にどんどん進出してきているが、これも韓国国内の市場規模が小さいので外に出て行くしかないからだろう。日本もこれからそうなっていくということだ。
私たちの世代とは比較にならないほど、これからの子供たちが大人になる頃には、英語が重要なコミュニュケーションの手段になるはずだ。手にする給料が1億円違ってくるなら、英語ぐらいできるようにした方がいいんじゃない? という動機付けで英語の学習をしたって良いんじゃないでしょうか