ちょっと怒ってます。

昨晩のこと。帰宅してテレビのスイッチを入れてニュースを見た。東電の社長が、原発で避難している方々から罵声をあびている様子が映し出されていた。また、総理が被災者の方から激しい言葉を受けている場面も映し出されていた。こうした映像を子供たちには見せたくないと強く思った。ゼッタイに見せたくないぷー

被災地の方々の憤懣はわかる。罵声を浴びせたくなる気持ちもわかる。また、それを東電の社長も総理も聞かねばならない。当然のことだ。二人は代表者であり、責任者なのだから。でも、それを報道し、その絵を“何の説明もなく”見せられた子供たちは何を感じるだろうか。社会に対する不信、大人をバカにした態度、リーダーに対する尊敬心の欠如、一国のリーダーへのせせら笑い、大きな企業のトップへの嘲笑、自分の国への誇りの欠如・・・ 良いことはひとつもない。

今回の原発事故はすべて東電のみの責任なのだろうか? 原発を推進してきた政府、また、あの場所に原発を誘致、許認可した県、市町村の責任はないのだろうか? 福島県は被害者でありながら加害者でもあるはずだ。もっというと、無尽蔵に電気エネルギーを利用してきた私たち自身にだってその責任の一端はあるのだ。直接の加害者は東電だろう。いろいろ言われているように会社としてのミスもあっただろう。でも、私たちをふくめて、日本人全員に今回の原発事故の責任はあるのだと思う。

考えるべきはそうした事なのではないだろうか。子供たちに伝えるべきはそうした問題提起であり、未来を担う子供たちに、将来の日本のエネルギーをどうすべきか、一緒になって考える機会を持ってもらうことが、大人のやるべき事ではないだろうか。

テレビをはじめとしたマスコミの最近の報道のあり方に激しい嫌悪感を覚える。原発事故についても、マスコミそのものの責任も大きいはずだ。同時に、興味本位、ニュース性、ステレオタイプにしかニュースを見ない我々の側にも大きな問題もある。

私たちは、こうした時期だからこそ、日本の将来を背負って立つ子供たちと、真剣に「日本の将来」について語り合うべきなのだ。是非、ご家庭で、これからの日本のエネルギーについて、子供さんと話して欲しいです。子供たちがこれからの日本を支えていかねばならないのですから。

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