下肢静脈瘤
下肢静脈瘤というのが病名です。出産後の女性がかかることが多いのだそうですが、立ち仕事が多い男性にも多い病気です。足の表面近くをはしっている大きな静脈の弁が壊れてしまい、下肢から心臓に向かって静脈血が流れなくなってしまいます。静脈がこぶのようにふくれてしまいます。放っておくと、足がつる、むくむ、痛む、などの症状が現れます。さらに、色素沈着、湿疹、下肢潰瘍などができ、それらがなかなか直りません。
私も数年前からそうした症状が出ていたのですが、今年はもうどうにもならないほどやっかいな状態になってきていました。そんな時、大和の徳州会病院がこの下肢静脈瘤の治療を日帰り手術で治療している、と聞いて診察を受けに行きました。検査の結果、左足はレーザーにて、右足はストリッピングにて手術をすることに決まりました。
レーザー治療は、静脈の中にレーザーファイバーを入れて血管を焼いてしまう治療です。私の場合は、足の裏側の小伏在静脈と表側の大伏在静脈の両方でした。7カ所ほど切り、2時間半ほどかかりました。基本的に部分麻酔なのですが、私の場合は途中から眠らせてもらいました。手術後は麻酔が覚めるまで数時間休んで帰宅できます。足は包帯でグルグル巻きになりますが、翌日にははずして医療用のストッキングで過ごすことが出来ます。
先週は右足の手術をしました。こちらは静脈がかなり膨らんでいてレーザーではダメだということでした。そこで、ストリッピングといって、静脈瘤の原因となっている静脈を引き抜いてしまうという手術方法をおこないました。足のつけね部分と足首の部分という2カ所を切開して、静脈瘤のある伏在静脈にワイヤーを挿入し、静脈とワイヤーを結んでから、ワイヤーを引き抜くことによって静脈を一緒に抜き取るという手術です。こちらは1時間ちょっとの手術時間でした。
治療費はレーザー治療が保険の適用外ということで16万円ほど、ストリッピングは3割負担で5万円ほどです。詳しくは徳州会の大和病院のホームページにあります。健康相談会なども地域の公民館などでも随時おこなっているようです。それにしても、医療技術の進歩はすごいものですね。この下肢静脈瘤の手術も、ちょっと前までは1週間ほどの入院が必要だったとのこと。傷口を縫う糸も身体の中に吸収されるので抜糸も必要ありません。
今しばらくは内出血で足が紫色になっていますし、医療用タイツが邪魔ですが、思いきってやって良かったと思っています。同じ症状でお悩みの方。1度、大和徳州会病院をおたずねになってみてはどうですか。