ライチョウ
4日ぶりのblogです。今日から授業再開ですが、昨日の朝は北アルプスの3,000メートルの稜線にいたのでちょっと違和感があります。
連休後半は北アルプスの蝶が岳という山に登ってきました。上高地から7時間ほどで頂上に到達します。登山道のほとんどはまだ雪に埋もれています。ガチガチの氷のような雪にアイゼンという金属のツメのついた道具を履いてガシガシと登ってきました。
蝶が岳という山は、槍ヶ岳から穂高連峰をすべて見渡すことの出来る眺望の良い山です。今回も天気に恵まれてたくさん写真を撮ってきましたが、それらの写真はまたの機会にします。
実は、今回はライチョウに遭遇できました。長らく山に登っていますが、ライチョウに出会えたのは数回です。しかも、今回は冬毛から夏毛に替わる直前のライチョウでした。
ライチョウは国の特別天然記念物で、レッドリストの指定も受けています。自然環境が厳しい標高 2,400メートル以上で生息する高山鳥です。2万年前の氷河期、ライチョウは日本と地続きだった大陸の北方から本州まで南下しましたが、1万年前、気候の温暖化にともなって氷河期が終わるとともに、北方へ、あるいは北方の気候と似た気候をもつ高山へと生息域を移動しました。進化をしなかったライチョウは高山へ移動し、そこに取り残され生きのびました。ライチョウは生きた化石とも言われます。
国内でも生息数が激減してきているようで、今回も目撃情報を長野県の環境課に報告します。上の3枚はつがいで、夏毛に半分替わっているのがオス、真っ白いのがメスです。4枚目は昨日の早朝に見た若いオスです。貴重な写真です。楽しんで下さい。