アイスプラネット 椎名誠著
今日は昭和の日で祭日ですが、来週も火曜日が祝日なので平常の授業をおこないます。
最新刊でちょっとお薦めの一冊です。
アイスプラネット 椎名誠著 講談社 1,296円
中2の光村版の国語の教科書に一昨年から掲載されている「アイスプラネット」という短編があります。とってもおもしろい話で、私も国語の教科書の中で一番好きな話です。その教科書のお話しの続編がこの「アイスプラネット」という本です。
ぼくという主人公は母親の弟である「ぐうちゃん」の話を聞くのが大好き。ぐうちゃんは定職を持たない居候。あるとき、ぐうちゃんは、世界で一番長い蛇の話、3メートルはあるナマズの話、そしてアイスプラネットの話をした。ぼくはそんなほら話についていけず、ぐうちゃんをさけるようになる。
ぐうちゃんは旅費が貯まったからと旅に出る。そして、そのぐうちゃんから手紙と写真が届く・・・
教科書に載っているのはざっとこんな感じのお話し。何が良いかって、魅力的な大人のぐうちゃんがとっても良いんです。すげぇおとな。かっこよいおとな。自分の知らないとんでもないことをいっぱい見て、しっている大人。そんな大人って今のこどもたちの周りにはいなくなってしまいました。アイスプラネットなんてものを知っているぐうちゃん。いいですよね。
その続編です。ゼッタイに読んで欲しいです。中2生はちょうど学校で学んでいる頃ですし、中3生は昨年読んだばかりです。あのぐうちゃんの旅の続きが読めるんですよ。
著者の椎名さんが後書きで言っていますが、「やわらか頭」「不思議頭」になるきっかけがたくさん転がっている本です。そして、何よりも、たくさんのことを知ること、勉強すること、知識を得ることで、世の中はずっと楽しくなるんだってことを教えてくれます。