授業参観でのビデオ撮影
今時の小学校の授業参観では、ビデオ撮影やらスマホで写真撮影は普通とのこと。帰りの会がはじまりそうになると、多くの母親は自分の子どものそばにいって片付けを手伝うらしい。
読者登録している他塾の先生のblogです。http://plaza.rakuten.co.jp/goodposition/
いやぁ、そうだろうなぁ、と想像はできるがちょっとショックです。
どうして学校側はビデオ撮影やら写真撮影を禁止しないのだろうか。また、そうしたことをすることで、こどもたちが「学習すること」や「学校」に対してどんな印象を持つか親は考えることができないのだろうか。
子どもはかわいい。その成長を記録したい親心もわかる。でも、同時に、子どもは社会の中で育てるべきだし、学校はそういった意味では「内」ではなく「外」だと思う。そこでは、子どもは社会的存在であり、ある意味では自分の子ではない。
授業は学習の場だ。家族で出かけた遊園地ではない。そこにいるわが子は、わが子であってわが子ではない。社会的存在としてのひとりの人間だ。自ずとそこには我が家とは違う社会のルールがある。
それぐらい良いじゃない、という意見もあるだろ。それもわかる。でも、ビデオ撮影される子どもたちが集中できると思いますか? また、そうして撮影された情報がどう取り扱われるかを気にする方もいることを考えたことがありますか? それが社会的存在ということだ。
そもそも授業参観って何のためにあるのかを考えるところからはじめるべきでしょう。
片付けに手を出す、ということに至ってはもう何も言うことはない。その子が中学生になったとき、自分が手を出し続けたしっぺ返しを受けるのは親自身です。気づいたときにはもう遅い。そんな未来が目に浮かぶ。
子どもはいつかは独り立ちしていくものですし、独り立ちさせるための教育です。
4月も終わろうとしています。いろいろな意味でこの一ヶ月を振り返り、連休をはさんで仕切り直す良いチャンスだと思う。