週刊エコノミスト
今週の「週刊エコノミスト」が「本当にお得な中高一貫校」という特集を組んでいる。
650円とちょっと高めの値段なのだが、こうした記事にはアンテナを張っておく必要があるので購入した。結論から言うと、立ち読みでOKだったということだった
この手の特集は、とにかくランクづけをしたがる。このところ、大学と就職を結びつけた特集が多く、「就職に強い大学ランキング」というのがよく特集される。今回は、その「就職に強い大学」にどの高校から何人が進学しているのかをランキングして記事にまとめている。ちょっと「むりやりだなぁ」といった感じがするのだが・・・
記事の中にもあるが、『わが子の将来に対する不透明感が2012年度入試動向にあらわれた。大学卒の就職難報道が相次ぎ、中学受験段階でも就職を意識する母親が増え、教科教育だけでなく、社会人力の育成を中学、高校に求める父親も増えてきた』という受験を取り巻く空気を特集にまとめている。
そんな中、「子供を大人にする学校」こそが「お得な学校」だという意見には賛成だ。子供をカリキュラムづけにするのではなく、「状況を見る力、得られた情報を論理的に整理する力、実行力」を培ってくれる学校だ。
たとえば、都立の一貫校の桜修館では、「国語で論理を学ぶ」「数学で論理を学ぶ」といった授業がそれぞれ隔週で2時間ずつあるそうだ。作文を書いて批評し合ったり、数学の問題にグループで取り組んだり、コミュニーケーション能力やプレゼンテーションの能力を高める授業になっているという。
受験というものも、世の中の動きとは無縁でいられない。というよりも、最も敏感に余の動きを反映するのが受験ともいえるのかもしれない。