定期試験の範囲表の重み
何度も書いていることですが、また、試験範囲があちこちで縮まりはじめています。確かに、修学旅行などもあり、予定通りに授業が進まないこともわかります。でも、当たり前のように、△△係、試験範囲が○○ページまでに縮まったからみんなに伝えておいて、といった軽いもので良いのでしょうか。
こんなニュースが入ってきました。
英語の授業時間確保で小学校の夏休み短縮 静岡 吉田町
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170623/k10011027451000.html
夏休みを短縮して、その分を増えたカリキュラムを消化するために授業時間の確保にあてる、というものです。英語、プログラミング、道徳・・・と、何もかも学校に押しつける流れの中で、学校の先生たちは限界にきているのでしょう。もちろん、部活動という魔物もいます。そうした先生方の繁忙解消もこの施策の目的なのでしょう。
思い切ったことをする自治体ですね。
確かに、子どもたちにとっては「自由」に時間を使える夏休みです。それが短縮されるのはいやでしょう。でも、一方では、やらなければいけないことだけが増えて、授業時間が増えないという現実もあるわけです。変えなければいけないとなると、土曜日の授業を再開するか、長期休暇を短くするか、のどちらかの選択しかないのです。
とにかく先生方は忙しいのでしょう。
でも、学校の先生方には、もう少し「評価をする側」としての責任感をもって欲しいです。忙しい、ということを理由にはして欲しくないです。たかが「定期テストの範囲表」ですが、されど「定期テストの範囲表」なんです。成績をつける側が、試験の範囲という約束事を簡単に変えてしまっては、成績そのものの権威も失われてしまいます。
お願いします。