数学や理科を勉強しても何の役に立つの? その2
数学や理科を勉強しても何の役に立つの? のその2です。
前の記事は ここ です。
かつて、大学に進学することで仕事や出世は確保されていました。しかも、大学でなにを学んだかではなく、どこの大学に合格したのか、といったところで将来が決まっていたのです。それが、全く違う世の中になりつつあり、その勢いは急激です。
なぜか?
AIが市場に参入してきたからです。
大学入試での人材のスクリーニングが機能しなくなってきています。企業側は、今までは大学教育になにも期待していませんでした。卒業してからそれぞれの会社流の教育をすればすんだからです。それが、変わってきました。企業側が大学に「しっかりと人材育成をして欲しい」というようになったのです。
どうしてでしょう。
大学入試のスクリーニングでは、さっぱり良い人材を採用できなくなったからです。コミュニュケーション能力。グローバル人材。クリエイティビリティ・・・ 柔軟性があり、自ら考えて行動できる人材。新たな価値を生み出せる人材。そんなものを企業が求めだしたのです。
2020年の高大接続改革をはじめとして文科省も躍起になって改革に突っ走っています。
しかし、現実の子どもたちは、教科書が読めないのです。小中学生でその能力は頭打ちとなり、高校ではほとんど伸びていないことは、「子どもたちの将来をほぼ正確にうらなう一問」で書いたとおりです。大切なのは、中学校の卒業時に、すべての教科の教科書を読むことが出来、そこに書いてあることをリアリティを持ってイメージできる力なのです。
この稿は続きます。