正弦定理

高1の数学の授業を受け持っているA先生と授業後に話をした。A先生は今日の授業で「正弦定理」を教えるのに、その証明から入っていったという。その結果、生徒の反応は・・・・ということだったらしい。これからの事を考えると証明から入っていった方が、という親心だったのだが(-_-)A先生は悩んでいた。

私はA先生にはこんな話をした。

公立高校の中堅レベルの場合、学校の定期試験が90点以上とれていても、センターでは30点もとれないということが普通だ。なぜかというと、そのレベルの高校では、前もって試験に出る問題を「予習」という形で配布しておいて数字をちょっと変えたレベルの試験しかやらない。そんな試験で90点以上とれても実力など全くないのだ。だから、学校対応の内容なのか、先を見越した上での学習なのかをしっかりと区分けして、生徒にもあらかじめ明示した上で進めていくことが必要だ、と。

偏差値で40前後をうろちょろしている私大の工学部の学生は、連立方程式を解くのさえ危ういだろう。それが今の日本の現実だ。中学受験を目指して頑張っている小6生に学力で太刀打ちできない大学生なんてざらにいる。日本がアメリカと戦争したことを知らない社会学部系の大学生だってたくさんいる。

そうした大学に進学する自分で良いのかどうか、それは一人一人の生徒が考えるべきことだ。

しかし、うちの塾に来ている生徒たちにはそうであってほしくない。それを高1のうちにしっかりとわかってもらうことも大切だ。そのために「正弦定理」は証明からはいる、それで良いのではないだろうか。「正弦定理」は何なのかを知ることもなく、数字の穴埋めパターンを演習するだけで終わらせる事は学校の授業だけで十分だ。