学校の勉強についていけない

「学校の勉強についていけない。」

それほど遠い昔でない頃、そんな言葉をよく聞いたものです。今ではこの言葉は死語になっています。なぜなら、「学校の勉強についていけない。」なんてことがあり得ないことになっているからです。

とくに小学校の学習では「学校の勉強についていけない。」はあり得ません。学校でやっている学習内容がとても簡単になってしまったことと、それぞれの子供のレベルにあわせた学習スタイルを追求しているので、個々の子供にとっては「できない」ということがあり得ないからです。(出来ないことを隠しているだけですが)

先日、こんなニュースを見ました。

関西の方の小学校で、あるクラスの担任が、生徒の2割ほどにしか「よくできました」の評価をつけなかったそうです。他のクラスは8割~9割に「よく出来ました」の評価がついていることを知った母親が学校に抗議した。教師はクラス全員の成績を回収して8割~9割に「よく出来ました」の評価がつくように修正した、というのです。

そもそもクラスの8割~9割がもらうA評定ってなんの意味があるのでしょうか。ただ、小学校の評価はどこもそんなものです。そんな中、このベテラン教師は勇気を振り絞って2割の生徒にしかA評定を与えなかった。実情から考えるとちょうどいい感じじゃないですか。でも、ねじ込まれて変えてしまった。なさけないなぁ。

と同時に、そんなA評定をもらって満足している親に絶望的なものを感じてしまいます。

写真/イルカ岩(燕岳にて)