大学進学資格試験

あの「教育再生会議」がはじめてまともな提言をした。「大学進学に資格テストをおこなってはどうか」という提言だ。大学進学を考える高3生は、国公立、私立の進学を問わずこの試験を通過する必要がある。受験科目は国、数、英、理、社。難易度は「高卒程度認定試験(旧大検)」レベル。私は大賛成だ。

とにかく、高校生は本当に勉強しない。親も中学までは塾に通わせるなどして学習補助をおこなうが、ほとんどの親が子が高校生になるとほったらかしになってしまう。学校も生徒が学習しようが退学しようが、基本的に「ご自由に」というスタンス。

もしも、この「大学進学資格テスト」が実現したら、高校生の大多数は一気に学習へと向かわざる得なくなる。しかも、文系受験だからといって数学や理科の科目を無視することもできなくなる。私立受験だからと言って2~3教科だけにしぼった学習も出来なくなる。

大学に進学することの意義をひとりひとりがしっかりと考え直すことがはじまるだろう。大学が本来の姿を取り戻すと思う。

高校受験も様変わりすると思う。普通科に進むと言うことは大学受験を前提にしている、という本来の姿が戻ってくるはずだ。大学受験を考えないのであれば、他の学科に進学すればよい。将来を見据えた上での進路選択がおこなわれるようになるはずだ。

あくまで提言のレベルなので、実現にはまだまだ時間がかかるだろうが、高校を本来の“学習の場”に戻すためのウルトラCだと思う。

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