うちの子育て

久しぶりに何もしなくて良い日曜日。風邪を直すことに徹する。つまり、なーんにもしない一日にした。おかげでかなり復活しつつある。

同じく久しぶりに日曜日に仕事のなかった妻と二人で時間を過ごす。息子は空手の試合。娘は友達と横浜にショッピング。妻と二人で、テレビで「ウミガメの保護」をテーマにしていた番組を見た。小さな子供達が産まれたてのウミガメを海に放している場面で、「こうした体験をした子供達が、将来“海洋大”みたいなところに進んで地球環境のことなんかを勉強するんだろうなぁ」と私が言うと、「うちだって同じようなものじゃない」と返された。確かにそうだなぁ、と思ったしだい。

うちの子供達は小さい頃から海へ川へ山へ連れ出されていた。川に潜ってマスを追っかけたり、岩場を滑り台代わりに遊んだり、ディンギーで江ノ島の周りを走った帰りに磯で貝を探したり・・・　もちろん山は歩けるようになったころから尾瀬をはじめとして歩き、冬はスキーに連れ出して・・・　化石を掘りに行ったり、博物館に行ったり、とにかく休みに家の中にいることはまったくなかった。目で見て身体で触れて感じられることをやっていた。

親の趣味につき合わされて、という面はあるが、そうした体験がゲームの世界よりも現実の自然の世界に目を向かせたのだろうと思う。兄に続いて、娘も「生物化学系の学部」に絞って進路を考えている。

小さな子供さんをお持ちのお父さん、お母さん。ぜひとも子供さんを外に連れ出してあげてください。昔に比べて今の子供達には、外で風を感じる経験が少ないんです。ゲームよりも現実の風がどれだけ気持ちよいかを実感させてあげてください。