三角形の角度問題から見えるもの

今日の中2の授業は、三角形の角度問題の復習。実は、中2の前が小5の受験クラスの授業で、ちょうど同じような三角形の角度の問題を学習した。miyajukuの中学受験クラスは、はじめから偏差値で55程度までを目指す生徒さんを募集する、と言っている。だから、私立中学受験といっても中堅校受験を目指す生徒たちだ。それでも、教科書レベルの問題であれば、中2の数学の問題よりも、小5の算数の問題の方がはるかに難しい。同時に、考えさせる問題が並ぶ。

実際に問題を解いていっても、中2の方が小5よりもどんどん解いていくか、というとそうでもない。柔軟な発想で問題に取り組めているのは小5の方だと言える。彼ら、彼女らは、線分図や面積図を描いて問題を解く訓練をすることで、問題に対する柔軟性を身につけているからだと思う。

大ざっぱな感覚だが、県立高校の中堅校を受験する生徒は、偏差値55レベルの私立中学を受験しても合格できないだろう。太刀打ちできないといっても良い。さらに言うと神奈川県の公立高校の国語の入試問題は、偏差値で45程度の私立中学受験の問題よりも易しいといえる。

こういう話をすると「そんなことないでしょ」と多くの父母の方に言われそうだが、事実なのだ。実際に問題を見比べてみれば一目瞭然だ。誰でもすぐに納得できるはずだ。

公立入試の国語の問題を私立中を受験する小6生にやらせると、満点を取れるだろう。こんな問題で満点が取れないようでは中堅私立中に合格できるはずもない。だいたい、高校入試問題はほぼ四者択一で、書かせる問題は皆無だ。逆に、中堅私立中の入試問題を中3にやらせたら悪戦苦闘するのは目に見えている。100字程度でまとめる問題がたくさん出題されるからだ。

中学入学後に伸びること伸びない子がいるので何とも言えないが、私立中受験をする子としない子との間にはとんでもない「差」が出来てしまう。それが現実だ。

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