佐賀北高校の話の続き
新聞によると、北高校の野球部員で、中学までに硬式の経験者は0名とのこと。また、監督は国語の先生で、佐賀北高校の卒業生。よくぞまぁ、頂点に立ったなぁ、と感心することしきり。野球の神様が、スポーツ特待をはじめとした高校スポーツのあり方に警鐘を鳴らすためにイタズラした結果なのかもしれない。
広陵も可哀想な面もあった。8回裏の押し出し四球は、ビデオで見てもストライクだった。判官贔屓の流れの中、5万観衆の後押しが審判の判断を「ボール」という宣告にさせたのだろう。キャッチャーが地面を叩いて悔しがっていたあの場面。印象的だった。
広陵の監督が「あれはストライクだった」と言ったらしいが、その事に対して、高野連のエライ方が「思っていても口に出すことではない」と言ったらしい。広陵の監督さんと選手たちの結びつきの強さを感じさせられた。
映画にもなり、テレビドラマにもなった「佐賀のがばいばあちゃん」の作者である島田洋七さんは、佐賀で中学までを過ごし、広陵高校で野球部に所属していたという。日本中で最も複雑な気持ちで試合を見ていたのだろう。
「がばい」というのは佐賀弁だ。「とんでもない」「すごい」という意味の連用修飾語だ。「がばいすごかぁ(とてもすごい)」「がばいうまかぁ(とてもおいしい)」などと使う。
がばいよかもんばみせてもろぅた。