聞き役

月曜日は息子と帰る日。電車に乗ると、本を読み出した。題名は「海の生産力と魚」というものだった。

「どんな内容の本なの?」
「何年か前におこなわれたシンポジウムをまとめたものらしいんだ。こっちもおもしろそうだから読んでるんだ。」

と取り出しのは「魚をとりながら増やす」という本だった。目次をめくると「海の生態系とは。環境収容力。マグロは絶滅するか。サメは保護されるべきか・・・」おもしろそうな本だった。

うーん。大学生になってるんだなぁ、とちょっと感心。

家に帰って、いっぱいやっていると妻が珍しく遅く返ってきた。何でも、職場で新しい人間と古い人間との間で軋轢が生じ、早い段階で解決しておきたかったので場を設けて話し合ってきた、とのこと。

先ほどまでいろんな話を聞いてあげていた。自分の考えを人に聞かせることによって自分の考えをまとめることが出来ることはよく知っている。とにかく聞き役にまわった。新しい人材をむかえて1か月。いろんなダメだしが必要な時期なのだろう。

娘も部活でいろんな調整があって大変だと昨日話していた。

私は上手な「聞き役」なのかもしれない。塾でも、進路相談などでは、まずは「聞き役」に徹するようにしている。思いをぶつけてから、「でも、こうとも考えられるんじゃない。」と話を振る。まあ、単純な弁証法的止揚だけど。とても大切なことのように思う。