塾向けのテキスト
とある塾向けの教材を出版している会社の営業マンがやってきた。自社のテキストの使用事例集というものを置いていった。まあ、いかにすぐれたテキストかっていうことを宣伝するためのものなのだ。その中に「・・アルバイト講師でも授業の流れを作りやすく・・」という文章がたくさんある。また、新企画として「指導の手引き」なるものを作ると言うこと。アルバイト講師でも教えることが出来るように、英語ならば文法内容や単語の意味を載せるという。
こんなものうちに持ってくるんじゃない、と帰ってもらった。当塾には「指導の手引き」が必要な講師は一人もいない。大切な生徒をあずかり教えているのだ。当たり前だ。
求人情報誌などを見ると、ファーストフードで働くのと同じ時給で大学生のアルバイト講師を雇っている個別指導塾などがたくさんある。今時の大学生の学力は惨憺たるものだ。まともな中3生に学力的に太刀打ちできない大学生などたくさんいるのが現状。それどころか、中学の英語や数学がしっかり身に付いていない大学生も多くいる。日本がアメリカと戦争したことを知らない、なんて大学生はざらだ。そんな講師でも雇わざる得ないのだろうか・・・
まあ、そうした状況をふまえての指導書なのだろうが・・・
そんな塾に通っている子供が不憫だ