AOと推薦

文部科学省の発表によると、今春の私立大学入試は一般入試が48.6パーセントで、 推薦・AO入試が50.8パーセントになったという。推薦・AO入試がはじめて50パーセントを越え、一般入試の人数も上回ったのだそうだ。大学入試も様変わりしている。

正直、まともなAO入試をしている私立大学は少ない。偏差値が低い大学は生徒集めの手段としか考えていない。miyajukuの近所にある桜○林大学。ここのAO入試はA4のレポート1枚と数分の面接だ。こんなものをAO入試と言えるだろうか。しかも、そんなAO入試を10月から毎月のように実施する。まともな大学であるはずがない。

高校にくる指定校推薦も、どんなにレベルの低い高校でも、生徒数の2倍の指定校枠はあるのが実際だ。とにかく首都圏の私立大学は学生集めに奔走している。生徒の学力なんてどうでもよい。大学経営のためにはとにかく生徒数の確保が必要なのだ。そして、無垢な高校生たちを言葉巧みにだまして入学させている。誰もが楽な方が良いに決まっている。高校生は水が低い方に流れるようにそちらに誘導されていく。

厳しい大学入試を体験するものは、ほんの一握りの高校生にすぎないのが現状だ。

何週間か前に、センター試験よりも易しいテストをすべての高3生に受験させ、それをクリアできない場合は推薦やAO入試での合格をさせないようにしないと高校生の学力低下には歯止めがかからない、という記事を読んだ。私も同感だ。しかし、絶対に実現しないだろう。なぜなら、そんなことをしたら、推薦・AOで進学する高校生の半分ぐらいは大学生になれないからだ。

と同時に、私立大学の半分は学校経営が行き詰まるだろう。

とにかく、高校生は勉強をしない。あきれるほど勉強をしない。それでもみんな大学生になれる。それが今の日本の姿だ。

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