二つの博物館の企画展
ひとつは「県立金沢文庫」で開かれている「伊達政宗とみちのくの文華展」。仙台市の博物館と金沢文庫の交流特別展とのこと。力の入った展示だった。中でも、慶長遣欧使節関係資料のうち支倉常長画像が圧巻だった。常長像も国宝だが、そのほかにも中尊寺の国宝なども展示されている。12月6日までおこなわれているので、お近くの方はぜひどうぞ。
つぎに上野まで足をのばし、東京都美術館でおこなわれている「冷泉家 王朝の和歌守展」へ。冷泉家というのは藤原俊成、定家などを輩出した歌の家。その御文庫には、奇跡的に守り通された数々の書籍が残されている。今回の企画展では、それらの書籍が惜しげもなく出展されている。国宝、重文だけでも五百点あまり。これを見逃すことはできない。
藤原定家自筆の「拾遺愚草」。藤原俊成自筆の「古来風躰抄」。定家の日記「明月記」。影印本(本物を写真撮影してまとめた本)で見慣れたモノの本物を見ることができた。ちょっとどきどきした。私は中世の和歌を大学生のときに勉強していた。今でもこだわりは大きい。できたらもう一度勉強したいと思い続けている。
会期の後半は展示を入れ替えるらしい。もう一度行って見たいと思っている。楽しい一日を過ごせた。
夜は、某私学の先生方との懇親会に出席する。こちらは仕事