スターバックス

スターパックスというコーヒーショップがある。ちょっとしゃれた雰囲気が漂う店舗が特徴だ。たいていが通りに面したオープンテラスで、ゆったりとしたソファが置かれている。コーヒーもドリップだけでなくエスプレッソがあり、フラペチーノと呼ばれるキャラメルやチョコや抹茶とコーヒーのコラボが楽しめるようになっている。金額も高く、500円前後となっている。

私はほとんど利用しない。コーヒーに500円払うなら自分で淹れるし、外で飲むならマックの100円プレミアムコーヒーで十分だからだ。でも、若い世代には「スタパ」は大人気だ。スタバが大関なら、マックは幕下付け出しといった扱いになる。そんなスターバックスなので、若者のアルバイト候補第一になる。高校生は募集していない。競争もあって、なかなか採用されないそうだ。

そんなスタバでうちの息子がバイトをしている。品川駅の、新幹線ホームがあるあたりだ。とにかくおしゃれな店舗。バイト代もなかなかのもの。時給で1,000円はこえる。職種は「バリスタ」というらしい。このスタバは、イタリア語と英語の造語をたくさん使っている。コーヒーのサイズもラージではなくトールと呼ぶ。

びっくりしたのは、アルバイトなのに、研修が3日間もあったこと。原宿に研修センターがあり、そこで、接客のイロハ、スタバの成り立ち、スタバが目指すもの、コーヒーとは、コーヒー豆の種類と味の違い・・・と研修項目もたくさんある。さらに、3か月おきにアルバイトにもテストが課され、そのテストによって、昇級やら賃金アップがある。毎週、コーヒー豆が渡され、味の違いを勉強することも課せられる。

うーん、すごいなぁ。学ぶべき点がたくさんある。

息子が言っていた。

スターバックスはお客様にとっての『Third Place』を目指しているんだって。『Third Place』というのは、家や学校・職場に次ぐ『居心地の良い場所』のこと。だから、ゆっくり読書をしたり、勉強したりしていても問題ないんだよ。

確かにすばらしいブランド戦略のようだ。息子が持って帰るコーヒー豆を挽いて飲んでいるが、確かにおいしい。

ブランド戦略かぁ。「どこでバイトしてるの?」「スタバ」「すげぇ」ってなるような、そんな学習塾を作ってみたいなぁ。