神田高校不正入試問題

何度か書いたことがあるが、神田高校で入試の要項にない身なりや態度で不合格者を出していた問題で処分が決まったようだ。リンクを貼っておきます。→ココ(PCのみ)

この問題を考えるときには問題を二つに分けて考えなければいけない。ひとつは、事前に公表されている入試の要項にない基準によって不合格にしてしまった問題。今ひとつは、服装や態度が劣悪であっても入試の得点さえ良ければ合格になってしまう制度の問題。

多くの世論はこの二つの問題をごちゃ混ぜにしている。

私は、前者の理由から今回の処分は妥当なものだと考える。受験者にとって、事前に公表されていない合否基準があってはたまったものではない。そうした意味で、いかなる理由があろうと今回のような事が二度とあってはいけないと考える。教育長が「本来は懲戒免職にあたる」と言っている理由はそこにあるはずだ。入学選抜の公平性という観点から言えば当然のことだろう。

同時に、入試の合否基準に「服装や態度」を明記しないといけないほど、今の高校受験生のレベルが落ちていることも現実だ。「きちんとした服装で入試を受けないと不合格になることもあります」こんな文言を付け加えねばならないほど意識が低いのが現実なのだ。後期中等教育を考える上で、学力・意識の二極化は避けて通れない問題だ。こうした二極化を認めた上で高校教育を考え直さなければいけないと思う。

来春の入試には、「服装・態度」を得点化して合否の基準にします、と入試要項に明記するしかない。

今日は中3生は卒業式。暖かい春の日差しの中、新しい出発に向けて区切りをつける日になった。ここがゴールではない。あくまでスタートだという意識でやっていこう。

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