TPPと中学生の将来

中学校の社会の定期試験範囲には必ずといっていいほど「時事問題」という出題項目がある。生徒たちに聞いてみると、授業中に「こんなことがあるよ」といった話はあまりないようだ。今時の中学生が、自分でニュースを見たり新聞を読んだりするはずもなく、試験範囲にするのであればしっかりと授業で説明して欲しいモノだ、なんてブツブツ言ってますパンチ

まぁ、とにかくAPECやらTPPやらFTAやらEPAなんて言葉を解説しています。時代の流れが速いので、経済問題についてはちょっと前の常識が通用しません。TPPは“Trans Pacific Partnership”の略です。自由貿易協定ですね。教科書にはNAFTA という北米の自由貿易協定が載っていますが、それを環太平洋の国々でやってしまおう、ということです。

世論も真っ二つに分かれているようですし、実現までには相当いろいろとあるでしょうが、自由貿易の流れは基本的に止めることは出来ないはずです。韓国などのライバル国と日本のメーカーが闘って行くには必要不可欠なものだということです。ただ、それによって安い農産品が入ってくるようになると、日本の農業は立ちゆかなくなる。難しい問題です。漁業も同じです。

そんな話を子供たちにしたあと、「TPPは、将来の君たちの人生にも大きく関わってくるんだよ」と言うと、みんな話に注目をし始めます。

ひよこTPPは、モノだけでなく、人やサービスの自由化も含んでいるんだ。たとえば、フィリピンから看護師の人たちがやってきたけど、結局は日本の試験に受かったのは数人しかいなかっただろ。TPPが締結されれば、ハードルがずっと低くなって、たくさんの外国人の看護師さんたちが日本で働くようになるはずだ。その他の業種でも同じこと。君たちが就職活動をするときは、日本人だけでなく、東南アジアや韓国やアメリカなんかの人たちと競争しなければならなくなるはずだ。今以上に、会社での共通言語は英語、なんて場面が増えるだろうね。ひよこ

ボーダーレスの時代とずっと言われてきました。でも、グロバリゼーションの大きな波はこれからやってくるのだと思います。そんな時代の波に飲み込まれない“知力と体力と生きるチカラ”をこれからの子供たちは身につけないといけないはずです。

TPPは、中学生の将来にも関わっているんですよ。お母さま方もそんなことを頭の片隅において子育てをしていかないといけないと思います。