4月のはじめに

今年のように厳しい就活を送っている大学3年生は、就活のセミナーなどでつぎのように言われるらしい。

☆ 大学で学んできたことが必ずしも仕事でもいかせるとは考えないこと。
☆ 職種はしぼらずに、いろいろな業種にエントリーしていくこと。

これって、彼ら、彼女らが中学以来聞かされてきたことの逆ですよね。そもそも大学の学部、学科を選択するとき、イヤになるほど「将来の仕事」のことや「自分がやりたいこと」と結びつけて考えさせられたはずです。

職種にこだわるのではなく、じぶんのなかにある「何か」にこだわるべきだ、と就活のセミナーでは教えているのではないでしょうか。また、工学部を出て金融業に就いたとしても、大学時代に学んだ自分の中の「こだわり」を活かすことは必ず出来る、と言っているのだと思うのです。

自分がやりたいことというのは、自分と外の世界とのつながりの中にしかないのです。仕事をはじめる段階にあるのは、ちょっとした「自分の中のこだわり」程度のモノ。その「こだわり」が外の世界とふれあっていくうちに「やりたいこと」に結びついていくのではないでしょうか。

やりたいことは「見つける」のではなくて「みつかる」もの。キャリア教育というのは、職業研究ではなく、自分自身の中にある「こだわり」を見つけ出し、それに磨きをかけていくことではないでしょうか。子供たちはとにかくアクティブに自分を表現していって欲しい。または、表現できる「場」を探して欲しい。

4月をむかえるにあたりそんな言葉を子供たちに贈りたいと思います。新しい環境の中で、あらゆる場面を見つけて「自己表現」をしていって欲しい。そうした中で「自分がこだわっているモノ」が露わになってくるはずです。

みんなの新しい出発に「幸」あらんことをさくら