中学校の成績について

県教委のホームページに県内各中学校の評定一覧が掲載されているのをご存じでしょうか。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/40/4027/gakuhyo/index.html

写真はその中から、miyajuku周辺中学の「国語、社会、数学、理科」を抜き出したものです。今春卒業した中3生にとって高校進学の資料となった昨年末での評定の調査です。それぞれの中学校で、5に何パーセント、4に何パーセントをつけたかを教科ごとにまとめたものです。この表を見ると二つのことが見えてきます。

ひとつは、絶対評価の中で、5や4の評定の持つ価値がどの程度のものか、ということです。

たとえば、つきみ野中学校の社会を見て下さい。評定5は28.7パーセント、評定4は39.2パーセントで、ここまでで67.9パーセントです。つまり、10人のうち7人までが5or4という評定をもらっているわけです。あらためてびっくりしてしまいます。

父母会などでお母様方に「今の評定はお母様方が中学生だったときのように相対評価ではありません。ほとんどの生徒に5or4がついてしまう絶対評価です。逆に言うと、4までの成績をとれていないと、自分の子供はみんなについていけていない、と判断するしかありません。」といっていますが、その通りの結果になっています。何しろ、同学年の生徒の7割の中に入れていないのです。危機感を持つしかないでしょう。

5や4の持つ「重み」が、お母様方が知っている5や4の重みと全く違うのです。5は普通に出来ている。4はちょっと危ないよ。3はかなり厳しいので早く手当をしないといけない。そんなシグナルになっていると考えるべきでしょう。

もう一つ、学校ごとに分布がかなり違うと言うことです。絶対評価ですからしかたがない、といってしまえばそれまでですが泣き笑い 

たとえば、評定5の部分を縦に見ていって下さい。この絵の中の十数校の中で見ても、国語は9.9パーセントの学校と23.4パーセントの学校。社会は8.2パーセントの学校と28.7パーセントの学校、数学は10.5パーセントの学校と33.7パーセントの学校・・・ となっています。20パーセントの「差」は普通ということでしょう。

つまり、A中学に通っていると1/3が5をもらえるのに、B中学に通うと1/10も5がもらえない、ということが普通に起こっているわけです。この成績が高校入試の資料に使われないのであれば何の問題もありません。問題は、公平性が担保されていなければならない高校入試で、こうした不平等な資料によって合否が判定されている、ということです。

いつも思うのですが、こうした制度が「当たり前」になっている現状はあまりにおかしいと思います。私は絶対評価は良い制度だと思っています。しかし、この評価の方法は、入試という制度とはまったくなじまないものだと言うことです。同時に、学校の成績を上げることに勉強の目標をおくことが「あまり意味のないこと」だと気づくべきでしょう。

今の学校の成績は、数字としての客観性をほとんど持っていないということです。オール5を取っていたからといって、学力があるとはいえない。そんな不可思議な評定が中学校の成績表だということです。