コミュニュケーションのチカラ

この対談「つるの剛士が、文部科学 副大臣・鈴木 寛を直撃!子供の未来のために政府と家庭がすべきこと」がおもしろいです。ご興味のあるお母様は是非とも読んでみて下さい。

年を追うごとに、新しい塾生を見ていて、「この子たち、大人になって社会に出て行けるのかなぁ」といった漠然とした不安を感じる機会が増えています。とくに男の子にそうした不安を感じることが多くなっています。学力の面ではありません。これは、塾に来ていただければある程度は何とか出来ますし、そのための塾通いです。

問題なのは「コミュニュケーションのチカラ」です。

自分の気持ちを伝える、なんて難しいことではありません。入退出のシステムの使い方がわからない、そんなことさえも相手に伝えるチカラがない生徒がたくさんいます。同時にあまりに「自分のペース」でありすぎて、人に合わせたり、場に合わせたりすることができない生徒も多いです。小学生だけでなく、中学生、高校生にもそうした生徒は散見されます。

相手に合わせることが出来ない、ということは、相手の気持ちを汲むことができないということです。場に合わせることができない、というのも同じこと。学校での毎日が、とにかく「マイペース」を許容しているのでしょう。相手の気持ちを汲む、場を読む、というのはいずれもコミュニュケーションのチカラのひとつです。「自分の出来る範囲で」「自分のペースで」「他人と比べない」「ムリはしない」「危険にはチャレンジしない」「リスク回避を考える」「何事もほどほどに」・・・ そんな価値観で彼ら、彼女らはやってきています。

つまり、人に「もまれる」体験があまりに少ないのです。上の対談でもふれられているように、小学校の学力検査で3年連続全国1位になった秋田県は、3世代同居率も全国で最も多い県とのこと。世代の違う大人と日常的にふれあうことで、自然とコミュニュケーションのチカラを身につけるのでしょうね。それが学力にも結びついていく。

学校という場が社会の現実と乖離をしてしまい、それを修正できずにいる。あまりに学校の中だけでの常識が大きくなりすぎて、社会の常識と落差が生じている。生徒たちが学校という空間、先生という大人以外の社会や大人と接する時間や機会が少なくなってしまっている。同時に、ゲームやネットなどのバーチャルな世界が彼らの頭を占める量が増えている。コミュニュケーションのチカラがつかない理由はいろいろでしょう。

お父さん、お母さん。学力も大切ですが、コミュニュケーションのチカラを子供たちにつけさせる機会を積極的に作っていきましょう。学校がダメならば、家庭で補っていくしかありません。とくに男の子にそうした傾向が強いのは、ちょっと厳しい言い方を許していただけるのならば、お母様にもその責任の一端はあるように思えるのです。何もかもお母様がやってあげていませんか? とにかく危険を回避させ続けていませんか?

考えさせられることは多いようです。