仙台にいってきました。
さて、昨日は、仙台市近郊の閖上(ゆりあげ)地区を見てきました。先日、「地球のステージ」で映像を見ていた場所です。やはり、自分の目で見ると映像とは全く違った感情がわき上がってきます。
津波でひしゃげたバスがぽつんと置いてあります。このバスには、乗客が乗っていたのだろうか。その人たちは無事だったのだろうか。そんなことを思うだけで涙が出てきます。私に出来ることは、手を合わせて祈ることだけでした。
津波の圧力のすごさは、この電柱の様子でわかります。倒されるだけでなく、そのまま水の勢いで引きずられ、中の鉄骨が伸びているのです。こんなすごい波がこの地域をおそったわけです。今は、ほとんどが更地になっていて、がれきがいくつかの場所に山のように積まれています。元の町の姿は知りません。でも、人々の賑わいがあったはずです。それが跡形もなくなってしまっています。
所々に残っている建物も、中を波がさらっていったのでしょう。建物を支えるもの以外は、すべて流されてしまっていました。鉄筋作りのアパートも、概観が残されているだけです。町の中にちょっとした小高い丘があり、そこには神社があったようです。もちろん、その神社の社も流されて何も残っていません。その丘に登って町を見渡しました。言葉はありません。とにかく手を合わせるだけです。
仙台の中心地域こそこちらと何も変わりませんが、ちょっと車を走らせると、流されてきたプレジャーボートや漁船が、道の両側にぽつんと置き去りにされているのが散見されます。家も形は残っていても住んでいる人もいません。これからだと思います。現地の復興はまだまだこれからです。末永い支援を必要とすると思います。
宮城の塾の先生がたともいろいろとお話しをしてきました。これについては、またの機会にします。