夢をつなぐ 山崎直子の4088日

中学生の課題図書2冊目です。

「夢をつなぐ 山崎直子の4088日 山崎直子著」 角川書店 1,400円

夢をつなぐ

山崎直子さんは2010年4月に、日本人女性として2人目の宇宙飛行士としてスペースシャトルにて宇宙に向かいました。その山崎さんの宇宙へのあこがれにはじまり、大学時代、宇宙飛行士の試験、訓練、結婚、出産と話は進んでいきます。中でも、宇宙飛行士の訓練の記述は中学生は興味を持つのではないでしょうか。「宇宙兄弟」という漫画がありますが、私はこの漫画で宇宙飛行士の訓練の内容を知っていました。当たり前でしょうが、山崎さんも同じような訓練をされていたのを本を通じて知ったわけです。

例えば、T-38というアメリカ空軍の戦闘機パイロット養成用のジェット戦闘機での訓練があります。最初の2年間は100時間以上、3年目からは48時間以上もの訓練を宇宙飛行士たちはおこないます。何で宇宙飛行士がジェット戦闘機の訓練をするの? といった疑問もこの本を読んで解決しました。その他、砂漠での訓練、海での訓練などなど、宇宙飛行士になるには、頭脳だけでなく体力も必要なことがわかります。山崎さんはロシア語、英語に堪能です。でも、言葉の習得にはかなり苦労されたようで、そんな細かなことも書かれています。

長い長い準備段階を経て、やっとスペースシャトルに搭乗できます。後半は2010年のミッションについて細かく書かれていきます。報道などではわからない、宇宙飛行士たちの仕事の内容も描かれています。たった15分の家族との通信。その中で、山崎さんは、娘さんの疑問に答える実験を国際宇宙ステーションでおこないます。私はこの場面が最も好きですね。とっても気持ちの良い場面でした。中学生にはあまり興味が持てないでしょうが、子育て、夫との軋轢、などなど、宇宙に飛び立つこととは、家族の支えなくしてなかったことがよく読み取れます。

一人の人間が宇宙に飛び立つには、多くの人たちがそこにかかわっているかを知ることが出来ます。そんなたくさんの人たちの支えがあってこその宇宙ミッションなんですね。あと、山崎さんは自分のことを「ふつう」と言いますが、お茶大の附属高校を出て、東大いって宇宙工学を学んで、アメリカに留学してって、「ふつう」といえば「ふつう」ですが・・ ってことはあまり突っ込まないでおきましょう。スーパーウーマンであることは間違いないですから。

「夢をつなぐ」という題名が何を意味しているのか。それは、この本を読んだ一人一人が読み取って欲しいですね。また、そのことをテーマにして、感想文が書けるはずです。女性と仕事、という観点で切り込むのも良いかもしれません。いずれにしても、読書感想文を書きやすい本であることは間違いないでしょう。

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