高校選択と大学の難易度

お問い合わせのあった中2の子供さんをお持ちのお母様との入塾相談でのことです。「どちらか目標校はありますか?」との私の問いかけに「大学までつながっている付属の高校に行かせたいです」とのお答えでした。こうした考えの御父母の方はたくさんいらっしゃいます。そんなお母様には次のような主旨のお話しをするようにしています。

付属の高校に入れて、そのまま大学にいかせたい、という発想は、大学にいくことが難しかった時代の考えです。今のように「誰もが大学にいくことが出来る」流れの中では考え方をあらためた方が良いかと思います。

例えば、すぐ近くにある東○大相模高校です。ここの高校からはほぼ100パーセントに近い生徒が東○大学に進学します。それでは、東○大学の難易度はどの程度だと思われますか? ある時期までは東○大学に進学することはそれなりに大変だったこともあります。しかし、今では、工学部などは学科によりますが、偏差値は40ちょっとといったぐあいです。はっきりいって、受ければ受かる偏差値ともいえる難易度です。それなのに、東○大相模高校の推薦の基準は21/25ぐらいです。この成績を持っていれば、入試しだいでは座間や海老名、または大和といった県立高校がねらえます。こうした高校に行って、もう一度頑張り直して、大学入試でさらに上を目指していってはどうでしょうか。正直、普通にやっていれば、これらの高校から東○大学に進学することは誰でも出来ることです。つまり、付属校にいくメリットは何もない、ということです。

日大系の付属校を考えてみましょう。例えば日○藤沢高校です。この高校からは日大に進学も出来ますが、学校が積極的にその上のGMARCHや早慶上智をねらわせます。日大への進学を担保して他大学を受験することも可能なわけです。さらに、日大の難易度ですが、法学部などは55前後、理系の学部でも50前後と、しっかりと大学受験がおこなわれているラインになります。つまり東○大学とちがって、なかなか受からないということです。それでは高校のレベルがそれほど高いかというと、第一希望で22/25が合否ラインとなりますから、東○大相模高校とそれほど違いはありません。ここであれば、座間や海老名からでもそう簡単に日大に合格できないことから考えても、付属校としてのメリットが十分にあると思います。同じように駒澤大付なども付属校のメリットがいかせる高校でしょう。

大学の難易度がしっかりとわかっていないと、高校選択は出来ません。日東駒専の“東”を、東洋大ではなく、東海大だと思っている方はたくさんいらっしゃいます。神奈川県では東海大学は人気も高く、相模高校は野球も強いのでファンが多いこともあるのでしょう。私も良い学校だとは思います。でも、それと大学選択は全くの別ものです。偏差値だけではない大学選び、などといわれることが多いです。でも、それは、低い偏差値の大学のキャンペーンにだまされている部分も大きいのです。

確かな情報を親がしっかりと身につけること。とても大切なことだと思います。