博物館のはしご
昨日はいつもの友達と博物館巡りをしてきました。
まずは関内にある神奈川県立博物館です。
「武家の古都鎌倉」という特別展です。鎌倉が世界遺産登録を申請したのですが、その登録推進のために県内の3つの博物館が共同でおこなっている展示会でした。県立博物館では中世都市鎌倉の実像に迫るという展示で、個人蔵のコレクションをはじめたくさんの発掘物が展示されていました。中でも多くの漆器が目をひきました。
つぎに金沢文庫の県立博物館です。
ここは金沢文庫の蔵書を中心に古文書から鎌倉に迫る、という展示でした。竹島が明記された最古の地図や何点もの国宝や重文の文書が展示されていて圧巻でした。霜月騒動にスポットをあてて、当時の文書にどのように書かれていたか、永仁の大地震がどのように記録されたか、などと当時の事件や天災をテーマにした展示も良かったです。
金沢文庫から京急とJRを乗り継いで鎌倉へ。鎌倉国宝館です。
国宝館では鎌倉武士たちの信仰と美術にスポットをあてた展示です。仏像や絵巻物が中心ですが、国宝7件、重文43件の展示はすごかったです。仏像は慶派とよばれる仏師たちと宋風の様式の受容。鎌倉における寺社の発展の様相にテーマを絞っての展示と工夫もされていました。
さて、朝からまわってすでに3時近くになっていたのですが、横浜市歴史博物館で「畠山重忠」の特別展をやっていることを知り、JRで横浜に出て地下鉄に乗り換えセンター北まで行くことにしました。
たいした展示ではないだろうと高をくくっていたのですが、こちらもかなり力の入ったものでした。良かったです。展示会の会場の書籍コーナーや鎌倉の古本屋に寄って買ったたくさんの書籍の重さを引きずって、家路につきました。3館をすべてまわるのはたいへんですが、横浜に買い物ついでに、鎌倉に紅葉見物ついでにどこかの博物館を訪れてみてはいかがですか?