文科省、センター試験廃止検討

昨日から今日のニュースで大きく取り上げられた「文科省、センター試験廃止検討」という話題。いったいどういうことなのか私なりに解説したいと思います。

まず、何が検討されているのか、ということです。

1 大学入試センター試験を廃止し、高校在学中に複数回受験できる「到達度テスト」を創設する
2 早ければ5年後をめどに導入する

この2点がおもな内容です。また、新たに導入する予定の「到達度テスト」については、

1 年2~3回の実施を想定。最も成績の良かったものを受験に利用できるようにする
2 問題は3段階程度のレベルに分け、進学先の条件に合わせて選ばせる

とのことです。

詳細は ここ あたりを見て下さい。

5年後ということは、現在の中学1年生が大学受験をするとき、ということになります。大学入試制度が大きく変わることは生徒たちへの影響は大きいです。中学、高校の受験校選択にも少なからず関わってくることです。

私は到達度試験の導入に基本的に賛成です。なぜならば、勉強をほとんどしなくなっている今の高校生に、普段からしっかりと勉強しないと困ったことになるよ、といった仕組みが出来るからです。一部の生徒をのぞいて、今の高校生は本当に勉強しません。到達度テストの導入に際して、部活動などの課外活動に支障が生じる、なんてことを言っている識者もいるようですがとんでもないことです。高校生は本来は勉強すべきものです。

逆に、しっかりと勉強している高校生たちにはこうした制度改変は負担になりそうです。そもそも大学入試センター試験を受験する高校生は、まともに勉強している生徒たちです。高校生の多くがAOや推薦で大学に進学してしまう時代です。センター試験を受け、一般入試に挑戦していく高校生は、ある意味で「わざわざ」入試に挑戦しているのです。

もうひとつ、高校生の学力格差はとんでもなく大きいです。分数の通分ができない生徒から微積を学習する生徒までいます。3段階の問題を作って実施する、というのは高校生の実態をふまえた上でのことでしょう。ただ、これについても、どの問題を選ぶかで高校生の序列化が進み、低い難易度の問題で合格を決めさせると大学の序列化も進んでしまう、といった識者の意見があるようです。言いたいことはわかります。しかし、現実にそうなのですから、その実態に合わせた改革をこそすべきではないでしょうか。

いずれにしても、そんな先の話、といった関心ではなく、今の小学校高学年から中学1年生が対象になる改革だ、ということをお父さん、お母さんも意識してニュースを注視して下さい。